アルバム『Six/Nine』発売前日1995年5月14日BUCK-TICKは、
新宿リキッドルームにて【Six/Nine'95.5.14】のギグを行なう。
そして5月15日超大作『Six/Nine』をリリースすると翌16日から
ライヴツアー【Somewhere Nowhere 1995】開始。
全編に、新生BUCK-TICKの可能性をリミット一杯まで振り切った新曲を
ライヴで披露することになった。
ライヴツアー【darker than darknessーstyle93ー】から、
全体構成上、初期の楽曲は初めライヴ終盤やアンコールに区切ってプレイしていたが、
世界観の格差の為、ツアー終盤には、完全に初期楽曲は封印されてしまった。
そう考えると音楽的にBUCK-ICKは、アルバム『Six/Nine』で一度、頂点を迎えたと言える。
前作『darker than darknessーstyle93ー』から継続されるまるでファンを試すかのような、
前衛的で、難解な、そして哲学的な楽曲群は、
当時の日本の音楽シーンからみてもマニア向けであり、
完全にヴィジュアル・アイドルとしてのBUCK-TICKの面影は皆無であったし、
崇高なクオリティーに磨き上げられた彼らの存在は、
ロック・ミュージシャン特有のオーラを放ち、近寄り難い存在へと押し上げた。
05/16 日本武道館 Six/Nine'95より開始したライヴツアーは、
翌日
05/17 日本武道館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR としてスタート
05/20 山梨県立県民文化ホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
05/25 宇都宮市文化会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
05/26 郡山市民文化センター Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/01 広島郵便貯金ホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/02 岡山市民会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/04 香川県民ホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/09 茨城県立県民文化センター Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/12 群馬音楽センター Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/13 群馬音楽センター Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/18 神奈川県民ホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/20 新潟県民会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/23 長崎市公会堂 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/24 福岡サンパレス Somewhere Nowhere 1995 TOUR
06/28 那覇市民会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/04 千葉県文化会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/06 静岡市民文化会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/11 仙台サンプラザホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/13 大阪厚生年金会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/17 大宮ソニックシティ Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/18 大宮ソニックシティ Somewhere Nowhere 1995 TOUR (FAN CLUB ONLY)
07/21 金沢市観光会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/23 長野県民文化会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/28 京都会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
07/30 名古屋センチュリーホール Somewhere Nowhere 1995 TOUR
08/01 大阪厚生年金会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
08/02 大阪厚生年金会館 Somewhere Nowhere 1995 TOUR
過密スケジュールのライヴツアーを決行したBUCK-TICK
途中、アルバム『Six/Nine』シングル「鼓動」の回収騒動などもあったが、
新たなる挑戦には、新しいリスナー層が援護射撃してくれた。
『Six/Nine』からシングルカットされた
「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」の歌詞変更は、
アルバム・ディレクターの田中淳一が、櫻井敦司に
「歌詞を変えても面白いんじゃない?」と提案し、
レコーディング中に一度お蔵入りした歌詞を基に櫻井敦司が書き直したもの。
より制作初期の状態に近いと櫻井が語っている。
映像は【Somewhere Nowhere 1995 TOUR】ファイナルの大阪厚生年金会館でのライヴを
ヴィデオ・クリップ化したもので、2002年にリリースした『Six/Nine』の全曲のヴィデオを収録の
5枚組DVD『B-T PITURE PRODUCT』【Vol. 5(nex‐us)】のボーナス・トラックとして
鑑賞できる。
メディアにほとんどライヴ・シーンが登場しなかった時期の映像だけに発売時は話題となった。
見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
どうしたんだこの世は どうしたんだ人間は
どうしたんだ俺は 神と悪魔が歌い踊るよ
宇宙(そら)に出かけよう さあ手を繋いで
霧の朝焼けに 二人 飛び出そう
鳥は囀り 僕は君へと 歩きはじめる
籠の中の俺は 上手く鳴けるかい
いくらもがいても所詮この世だ
今夜は君と 会える約束
真実が知りたい
俺は狂いはじめる
真実が知りたい
君が狂いはじめる
真実を
夢を売って 俺は歌い踊る
踊らされて 俺は生きていける
鳥は囀り 僕は君へと 歩きはじめる
今夜は君と 会える約束
真実が知りたい
俺は狂いはじめた
真実を知りたい
君が狂いはじめた
真実を知るには
此処にいても見えない
真実を知るなら
此処にいてはいけない
真実を あなたと わたしに
俺は狂いだした
