CX系の代表的バラエティー番組『笑っていいとも』に、
櫻井敦司が出演した映像である。
1993年の大晦日に TVK主催イベントライヴ【LIVE GAGA special93】を渋谷公会堂にて
パフォーマンスし、その模様は生中継されたが、
年が明けてもスケジュールは未定であった。
翌1994年に入り前半は、全くの空白期間であり、
夏以降7月31日に富士コニファーフォレストにて、野外イベント【SHAPELESS】
これに続く8月7日の富士コニファーフォレストにてライヴが行われるまで
彼等としては長めのオフとなった。
以降は8月9日よりLUNA SEA、SOFT BALLETとともに
全国5ヶ所にて対バン形式のイベントライヴツアー【LSB】の活動となるが、
そのオフ期間での櫻井敦司の日本一著名なバラエティー番組への出演となった。
司会のタモリとの対面は、TV朝日系『ミュージックステーション』で経験しているので、
ステージ以外ではアガリ性であると自認する櫻井敦司も、
リラックスして、トークに臨んでいるように思う。
勿論、バラエティー番組のスタジオ現場は初めてではないが、
新宿アルタという独特の現場にやや戸惑っている感はあるが、
今井寿曰く「秘密主義」という彼が興味深いオフのプライベートな面を語ってくれている。
花を贈っている吉川晃司とは、この頃親しくなって、
雑誌記事でも「(最近知り合ったミュージシャンは?)KOJI KITTKAWA。昨日も呑んでた」と語っている。
また「あっちゃん。『ゴットファザー』とか見るんだ…」
と同映画ヴィデオをレンタルしたファンも多いのではないか?
驚くべきは、その素顔の美麗さで、ほぼノーメイク(ファンデーション程度)で、
このルックスを保っているのは、やはり基が素晴らしいのであろう。
実際、彼に直接会って、素顔を見る人も、その“格好良さ”に驚くというので、
彼のヴィジュアルは本物と言っていいだろう。
化粧を剥がされると別人?みたいなヴィジュアル系ではない。
また、そのルックスからも意外性のある素朴な話し方も、
“天然”といわれる“話の間”も、
彼の人間性をよく表していると思う。
本人曰く
「あんまり謙遜するのも好きじゃないけど、
偉そうにフンゾリ返るのもカッコ悪い」
とあくまで自然体としてロックスターであるのが、
櫻井敦司として本道なのであろう。
ナルシストであるが、飾らないというパラドクス。
そして、会話が和んだ瞬間に「OOOOOAH!」と奇声を挙げて、
観衆を威嚇するギャップ。
時期的にもアルバム『darker than darknessーstyle93ー』から『Six/Nine』の間と
BUCK-TICK暗黒時代真っ只中の櫻井敦司のイメージは、
まるでナイフのように研ぎ澄まされたものであったが、
こういった場での彼の笑顔に救われたファンも多かったであろう。
「テレフォンショッキング」のリレーは、
1994年3月14日出演の内田あかりから、3月15日出演の仲村トオルを経て、
同番組への登場となった。
紹介者、俳優の仲村トオルとは、1965年生まれで、櫻井敦司、今井寿と同期。
ちなみに花を贈っている吉川晃司も同期となる。
電報メッセージは
「今度、“天草四郎”をやってね」
後に、“魔王”の称号を得る桜井敦司には、
「魔界転生」
ハマリ役?であったかも知れない。

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『pr73-bt-2』