「太陽ヨ ドウゾ 僕ヲ
このまま 永遠に !!
太陽ヨ ドウゾ 僕ヲ 俺ヲ
このまま 熔かして ほしい・・・」
もし、巨大な太陽が“狂って”しまったら・・・。
矮小な僕達が、どんなにもがいても、狂ってもどうしようもない。
そんなコンセプトで作られた名作アルバム『狂った太陽』。
同曲は曲名のとおり、このアルバムの表題曲にして、この名アルバムの最後を飾る楽曲。
映画音楽のようなドラマチックな大作が「惡の華」での興奮を熔かしていく。
まさに究極の舞台が用意されていた。
今井寿のギターシンセが奏でる鐘の音が、
警笛のように胸に響く。
『綺麗だろう 醜いだろう 答えてみてよ』
自答自問するかのように唄う櫻井敦司の顔は、
下から“狂った太陽”の熱に熔かされたように、笑って見える。
静かに、そして、激しくヤガミトールのドラミングが始まると
青の世界は、真紅の“狂った太陽”に呑み込まれていく。
この会場にいた誰もが、このスペシャルライヴ『Climax Together』も
終わりが近いことに気付いていることだろう。
この貴重な時間を、どうすれば止めることができようか?
バックシルエットに真紅の“狂った太陽”を背負い
櫻井敦司は、熔けていく。
1人舞台の終焉。
踊らされた独りファントムは朽ちていく。
そして、櫻井敦司は、“狂った太陽”と一体となった。
太陽ニ殺サレタ
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
夜の舞台 幕が上がる 瞬間(とき)をとめて
立ち上がれない 動けもしない 俺を見ないで
ああ お前のための死化粧 はがれ落ちる
耳がちぎれそうな拍手の中で
『綺麗だろう 醜いだろう 答えてみてよ』
笑えもしない 涙もしない 発狂してた
黄昏時 暗闇時 息を殺す
ああ 影絵の中で独り 置き去りのまま
さまよう 夢と指が 腐りかけた
『幻覚だろう 薄弱だろう 教えてくれよ』
『そんな 嘘だろう 真実だろう どうでもいいさ』
太陽ニ
殺サレタ・・・
サヨナラヲ
言ウ前ニ・・・
やがて幕が閉じる 憂鬱の中で
『死ぬんだろう? 生きるだろう 何を捜して』
『そんな 嘘だろう 真実だろう どうでもいいさ』
太陽ニ
殺サレタ・・・
サヨナラヲ
言ウ前ニ・・・
太陽ニ
殺サレタ・・・
サヨナラヲ
言ウ前ニ・・・
