「あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた」

美しき名曲「JUPITER」から幕を開け、
中盤までは割とBT特有のデカダンな世界観が演出された選曲的にも聴かせるライヴとなった。
スペシャルライヴ『Climax Together』は、進化、激情、甘美な楽曲を経て、
“狂気”のカメラ目線「M・A・D」から
地の底から這い上がるような「惡の華」で興奮が最高潮に達する。

このあたりからは、セットリストも直近のアルバム『惡の華』『狂った太陽』の代表楽曲による
豪華なコンピレーションがスペシャルライヴのクライマックスを盛り上げる。

巨大な横浜アリーナを所狭しと駆け巡る今井&星野のフロントチーム。
ステージ中央では、堂々とこのBUCK-TICKイチのヒットソングを唄い上げる櫻井。

勿論、アレンジは最新アルバム『殺シノ調べ This is NOT Geartest Hits』VER。
凄味ある星野英彦のサイドギターが曲調に激しさを増し、
低音部分もヤガミ&U-TAのリズム隊が唸るようなドライヴを披露している。
再び上着を脱ぎ捨てる櫻井敦司の別アレンジによるサビパートはライヴ特有のインプロヴィゼーションだ。
絶頂の末、フロアにひれ伏し、印象的なギターメロを奏でる今井寿が美しい。


全てが“完璧”なパフォーマンスといえた。


そして“蒼い孤独”は、真紅の“狂った太陽”へ変わっていった…。



惡の華
 (作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


遊びはここで 終わりにしようぜ
息の根止めて Breaking down
その手を貸せよ 全て捨てるのさ
狂ったピエロ Bad Blood

夢見たはずが ブザマを見るのさ
熟れた欲望 Fallin' down
サヨナラだけが 全てだなんて
狂ったピエロ Bad Blood

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもり が目にしみただけ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもりが 目にしみただけ
指の隙間で この世界がまわる
熱くキラメク ナイフ胸に抱きしめ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだせ Blind-Blue-Boy
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独をたたきつぶせ Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだした Blue-Boy