『Climax Together』で、プレイされた「LOVE ME」は、
【殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits】Tourで披露されたハードなものではなく、
アルバム『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』VERに忠実にパフォーマンスされた。

非常にアンニュイな仕上がりをみせたアレンジで、
とても通常のライヴでは、表現しずらいきらいがあったが、
この厳粛なムードのスペシャルライヴ『Climax Together』にはもってこいであった。
フレットレス緑ダブルマイマイは、本当に柔らかくこの楽曲を表現し、
ブルーの照明一色で照らされたBUCK-TICKメンバーはまるで幻想世界をさまよい、
間奏で高く腕を突き上げる櫻井敦司は、天空をつかもうとしているようだ。
BTファンタージーに酔うには、この楽曲がベストだろう。

櫻井敦司は『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』のリアレンジについて、
また「LOVE ME」について

「歌は小細工できないぶん、
テンションを高くして、そこで気持ちを引いたり押したりしようとしてました。
まだまだ甘っちょろいけど、極限状態にまで行ってしまいたいくらいに思ってた。
レコーディングではそういう事を考えてましたね。

「LOVE ME」は浮遊感とか宙に浮けるんじゃないかとか。
精神の開放を感じながら唄ってた。
歌詞とのアンバランスさも好きです」

と語る。



少女は夢を見たままで、宙を舞う。
現実という“冷たい地下室”で眠ったまま・・・




LOVE ME
(作詞:桜井敦司/作曲:今井寿/編曲:BUCK-TICK)


細い手首をかみ切る 媚薬が傷にしびれる
Love me 涙も Crying 血の色

どんなに夢を見ても 気付けばいつも独りさ
Love me 夢見て Dreaming 眠ろう

My Darling 月夜に羽を広げて
消えるまで Love me

ラララ・・・

My Darling ちぎれた夢に さよなら
ささやいて Love me

ラララ・・・