「セックスしてるか?・・・スケベ・・・」

そして

「昔のことを思い出してもいいです...。
 この曲を聞いている間は...いいです...」

メンバー紹介後の櫻井敦司のこのMCでアルバム『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』
の一番の聴きどころの「ORIENTAL LOVE STORY」が演奏される。

「オレは最初っから、この曲を入れたいって一人で騒いでた(笑)。
絶対にもっと良くなると思ったし、影の薄い存在だったから、復活させたかったんです。
しっとりとしたイメージから、リズムのきいた感じへと、すっかりカッコよくなりましたね。
満足してます。
ライヴでの再現に関しては、できないならそれでもいいやって思ったし、
再現の事を考えるよりも、もっとカッコイイ感じを出したかったから、
ライヴの再現については二の次でした」

今井寿は語る。

「この曲を作ってた当時はもっとバラードっぽいアレンジだった。
そこへアッちゃんが【ORIENTAL】って言葉を持ってきた。
あぁ、メロディーからそういう印象を受けたのかなっていうのが自分の中にずっと残ってた。
で、今回アレンジを変えて自分でギターを弾いてる時に、
アッちゃんの発想がなんとなくわかってきて、それをもっと強調しようと思った」


“時間”を超えて二人のセンスが重なり合った訳だ。
この「ORIENTAL LOVE STORY」のアレンジは、
当時の彼等の姿を生写しにしたものに他ならない。
そして“過去”と“現在”を行き来するツールにもなった。

このBUCK-TICKというバンドはいつもそうだ。
これ以上ないという位の「スピード」で前進しているにも関わらず、
経験してきた“過去”という“時間”を財産として決して蔑ろにはしない。

そして、この楽曲を聴いていると、
リスナーもそれぞれに浮かぶ“過去”と出会い。
センチメンタルな気持ちになりながらも、今、そして未来へと前進を続けるのだ。




ORIENTAL LOVE STORY
 (作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


交わす言葉すれ違い 寄り添いただ見つめ合う
忘れはしない ROMANCE

分かち合える夢もなく 傷つけあうことばかり
あの日の幻よ

枯れた湖の畔で 髪をほどくあなたを今も

浅い眠り夢の中 つかの間なら抱き合おう
ああ もう これきり OH

古い水彩画の中で 濡れた瞳にじんだ少女

Stay with me You can't stay here
後ろ姿 
Stay with me I love you forever
手を振る影 
Stay with me You can't stay here
少し寒い 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う

古い水彩画の中で 濡れた瞳にじんだ少女

Stay with me You can't stay here
後ろ姿 
Stay with me I love you forever
手を振る影 
Stay with me You can't stay here
少し寒い 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う

Stay with me You can't stay here
言葉もなく 
Stay with me I love you forever
何を思う 
Stay with me You can't stay here
夢の続き 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う・・・