1992年3月14日【殺シノ調べ This is NOT Greatest Tour】が横浜アリーナより開始された。


3月26日には噂で持ちきりであったセルフカバーアルバムで
オリジナルとしては6枚目を数えるアルバム『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』が発売され、
オリコンでも初登場第1位を獲得している。
レコード会社(ビクター)の契約の中に「ベスト盤を作る」という項目があったのだが、
ただのベスト盤では納得がいかない今井寿をはじめとするBUCK-TICKは、全編の収録し直しを敢行し、
オリジナル製作以上の時間を駆使し、
史上最強のMixAlbum『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』を作り上げた。
原曲の形を留めていない楽曲も存在し発売当初は賛否両論、
しかしこの創造は公平に見ても賛に天秤は傾いていると感じる。
形上は企画モノ&ベストアルバムなのだが、
全ての曲を作り直してリアレンジを加え新たな境地を切り開いているという点から、
公式でもオリジナルアルバム扱いとされている。

なかでも「ORIENTAL LOVE STORY」は
本作制作にあたり、今井寿が真っ先に挙げた楽曲である。

「旧ヴァージョンはコード進行が複雑過ぎたので、
単純なコード進行のロックナンバーにしたかった」

とのことで、逆にリアレンジしてシンプルになった珍しい例に数えられるが、
幻想的なオリジナル(『SEVENTH HEAVEN』収録)に対して、
素晴らしいアレンジであったと評価される。

映像は「ミュージックステーション」。
これまた珍しく櫻井敦司が自慢のワンレングスに大きくカールをかけて登場。
その美麗さに磨きがかかっている。
(のちにヤガミトールがストレートのほうがワイルドで好きと発言したとかしないとか)
メンバーは全員ナチスの軍服のようなスーツに身をかため統一感が初期を思わせる。




ORIENTAL LOVE STORY
 (作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


交わす言葉すれ違い 寄り添いただ見つめ合う
忘れはしない ROMANCE

分かち合える夢もなく 傷つけあうことばかり
あの日の幻よ

枯れた湖の畔で 髪をほどくあなたを今も

浅い眠り夢の中 つかの間なら抱き合おう
ああ もう これきり OH

古い水彩画の中で 濡れた瞳にじんだ少女

Stay with me You can't stay here
後ろ姿 
Stay with me I love you forever
手を振る影 
Stay with me You can't stay here
少し寒い 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う

古い水彩画の中で 濡れた瞳にじんだ少女

Stay with me You can't stay here
後ろ姿 
Stay with me I love you forever
手を振る影 
Stay with me You can't stay here
少し寒い 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う

Stay with me You can't stay here
言葉もなく 
Stay with me I love you forever
何を思う 
Stay with me You can't stay here
夢の続き 
Stay with me I love you forever
全て頬に伝う・・・