「人生にはただ三つの事件しかない。
生まれる事、生きる事、死ぬ事である。
生まれるときは気が付かない。死ぬときは苦しむ。
そして生きているときは忘れている」
                  (ラ・ブリュリエール)


BSサテライト・サーキットの映像。
櫻井の真紅のコートが流れ出す血のようだ。

「燃える血を忘れた訳じゃない 」

何度、血を吐き出すように叫ぶ「惡の華」を奏でても、
無意識の中で、心の奥底に湧き上がるドグマを完全に消化出来ない。
そして、“生きているときは忘れている”のだ。

BUCK-TICKの代表曲は、その時期のBTを映し出す鏡である。
「SEXUAL×××××!」「...IN HEAVEN...」「JUST ONE MORE KISS」
そして、この「惡の華」を並べて聴くとまるで物語のようだ。
その時々の切り抜かれた“時間”が、
彼等をして“変身”する悲痛の叫びと為る。
もしくは“脱皮”には、痛みを伴う事の証左である。
無論、この後に続く「スピード」で、この熱きドグマは昇華する。



惡の華
 (作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


遊びはここで 終わりにしようぜ
息の根止めて Breaking down
その手を貸せよ 全て捨てるのさ
狂ったピエロ Bad Blood

夢見たはずが ブザマを見るのさ
熟れた欲望 Fallin' down
サヨナラだけが 全てだなんて
狂ったピエロ Bad Blood

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもり が目にしみただけ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもりが 目にしみただけ
指の隙間で この世界がまわる
熱くキラメク ナイフ胸に抱きしめ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだせ Blind-Blue-Boy
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独をたたきつぶせ Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだした Blue-Boy