「恐れがドアを叩いた。信念がドアを開けると、そこには誰もいなかった。
あなたが恐れるものは存在しない。自ら常に作り出しているだけだ」
                        (アイク・リットン)


この楽曲「VICTIMS OF LOVE」は
後にセルフカバーの『殺シノ調べ~This is NOT Greatest Hits~』でリメイクされているが、
このBSサテライトでも、オリジナルとは異なった“さくらイントロ”VERでプレイされた。
伝説のライヴ映像作品となった『Climax Together』では、
さらに間奏に場所を移してパフォーマンスされるこのプレイは
実はサテライト時、すでに今井寿の構想の中にあったのだ。
こういったアドリヴのパフォーマンスは、近年の【天使のリボルバーTour】での
「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」に挿入された“フーガ”が目新しいところであるが、
よくライヴでのインプロヴィゼェーションとして、今井寿が好んでプレイしている。

それにしても、この「VICTIMS OF LOVE」ほど、
初期から通年して、ライヴで変化を見せた楽曲も珍しく、
まさにBUCK-TICK通好みの一曲であり、耽美な禁断の性愛を描いたものとしては、
年々その魅力を増していく珍しい楽曲であったと言える。
また、今井寿のLED ZEPPELINのJIMMY PAGEを思わせるヴァイオリンプレイといい、
あえぎまくる櫻井敦司の妖艶な魔力が、幻想の世界にまたもや我々を誘うのだ。

実にサイケデリックだ。





VICTIMS OF LOVE (4:25)
 (作詞:桜井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


凍り付く様に今も微笑む 通り過ぎてゆく肌のぬくもり
胸の鼓動が時を数える 溜め息まじりくちづけせがむ

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く

抱きしめあえば胸はゆらめく 慰めあえばそれは儚く
そっと迷い込んだ時のはざまで 想いは海を赤く色どる

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く
「・・・離れないで・・・」 花びら 熱く震えてる

からめあう指と指の先に 青くつやめいた傷痕
もつれあう舌を深くうずめ AH-A とろけるほど甘く

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く
「・・・離れないで・・・」 花びら 熱く震えてる

からめあう指と指の先に 青くつやめいた傷痕
もつれあう舌を深くうずめ AH-A とろけるほど甘く