BOOWYや、BUCK-TICKを輩出したことで、群馬のことを
リヴァプールと例える人が居る。
英国のロンドンがブリティシュロックの首都ならば、
THE BEATLESや当時多くのロックバンドを輩出したリヴァプールを
ブリティシュ・インヴェイションの本拠地としたことからであるが、
例え話ながら言い得て妙だなと感じたことがある。
恐らく、この日の群馬高崎も異様な熱気に包まれていたことだろう。

映像は一応プロショットのようだが、手造り感たっぷりのステージと衣装、
そして、この“臨場感”は、筆舌しがたい。
プロになってからでは、このパラノイアは出ないだろう。





それでは本日も
BUCK-TICK HISTORY
⇒http://bbs2.mbsp.jp/ch.php?ID=redroom2097&c_num=9216

から原文のまま掲載させていただく。
本日は“星野英彦”。
ヤガミトールによると「あえて存在感を無にする」というが、
彼が奏でる透明感のあるギターカッティングこそ、
BUCK-TICKをBUCK-TICKたらしめたサウンドの代名詞、
そして特異性のひとつといえるだろう。
特に初期作品におけるBT作品のフラッシーな効果は、
彼の仕事によるところが大きい。
やがて、その役割は、
メインコンポーザーの今井寿をも追撃するほどの名曲を作り出して行く事になる



星野英彦
personal story

--------------------------------------------------------------------------------

小さい頃から背の高い子だったという。
そして背が高く目立つという利点を活用する事もなく、
むしろ体格が良い年長の子たちの中に紛れて遊ぶ事を選んでいたというから、
その頃から星野さん的キャラは出来上がっていたと言えるのかもしれない。
小学校の運動会での徒競走の成績が六年間を通してずっと二位で、
それはそれでいいやと思ってしまう所も既に何かを暗示しているような、いないようなι

基本的に運動好き。
サッカー部に所属しずっとキーパーだったのだが、
用事で練習に行けなかった日に、別にさぼって休んだ訳ではないのにコーチに
「もう来なくていい」と言われメンバーからはずされてしまう。
それが直接のきっかけではないだろうが、
藤岡高校のサッカー部も入部してすぐにやめてしまうほどにサッカーへの情熱をなくしてしまっていた。

音楽のルーツは歌謡曲(ピンクレディーのミーちゃんファンだった)だと本人は言うが、
五つ違いのお兄さんがいつも聴いていたビートルズの影響が少なからずありそうだ。
星野さんが切ない系の、けれどもキャッチーなメロディを得意とするのは、
根底にこんなルーツがあるからなのかもしれない。
そしてその後、今井さんの部屋で聴いたパンクを初めとする様々な音楽により、
それまで内包されていた音楽の素養が一気に開花する事となるのだった。(
ちなみに今井さんよりも早い時期に星野さんはオリジナル曲を作った)

星野さんは櫻井さんや今井さんの一つ下の学年で、樋口さんと同学年。
樋口さんとは一年の時は別で、二年で一緒のクラスになった。
樋口さんは当時から社交的で顔が広く、三年の先輩たちとも仲が良かったらしい。
そんな樋口さんに連れられて星野さんも、
いろんな学年の生徒の溜り場となっていた今井さんの部屋へ遊びに行くようになる。
バンドの話が既に出ていた頃の事。
実は樋口さんとしては、背が高く見栄えのする星野さんをヴォーカルにしようと企み、
今井さんの部屋に引っ張っていったらしい。
だが結局星野さんはギターを選ぶ。
まったくの初心者だった。
初めてのギターは先輩から二万で買ったグレコのストラト。
毎日毎日スコアブックを開き、コードを押さえる練習をした。

高校卒業後の進路は迷わず専門学校に決めた。
それは今井さん同様、東京に出るための口実だったが、
星野さんはその調理師専門学校にきちんと通い立派に卒業した。
しかし、両親は星野さんがバンドを続ける事には反対だった。
何度か話し合いをし、結局仕方がないという形で許可が出る。

そんなふうに着実に、一歩一歩現在のBUCK-TICKまでの道程をマイペースに歩み続けていくのだった。

--------------------------------------------------------------------------------





TELEPHONE MURDER
 (作詞・作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK)


うそでもいいから聞かせて
初めて言った言葉だった
ごまかす のがれる うらぎる
Shut in my heart
とまどう指先ふるえて
はげしいこどう おさえきれず
ささやく つぶやく うらぎる
Shut in my heart

TELEPHONE MURDER絶体絶命
もはや これまでさ
ダイヤル回せば

TELEPHONE MURDER絶体絶命
からまる電波で Dream is over

Woo No more tear drop
Woo Once more fantasy

浮かれた分だけ うそつく
予感が走る そんな夜で
ごまかす のがれる うらぎる
Shut in my heart



FOR DANGEROUS KIDS
 (作詞・作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK)


いつまで続けるつもりなの 機械にかこまれ Woo every day
つかんだプライド悲しくて 足あとだらけですててある
かがみにうつしたその顔は まばたきするだけ Woo like a toy
すましたふりしているけれど 誰にも言えない 夢のあと

SONG FOR DANGEROUS KIDS
SONG FOR DANGEROUS KIDS

とびらを開けずにたたずんで ため息つくだけ Woo every day
つかんだプライド悲しくて 足あとだらけですててある
アンテナのばしたその耳は 何をとらえる Woo like a toy
すましたふりしているけれど 誰にも言えない 夢のあと

ほうり出された心のうちは がんじがらめの自業自得
笑うことさえわすれ 眠ることさえすてて その目に何をうつす