1990年2月20日、クラブチッタ川崎が沸き返る最高の時が訪れる。
ニュー・アルバムのタイトル・ナンバーで、先行シングルの「悪の華」がプレイされると、
オーディエンス達の興奮は最高点に達する。
少し調子が外れてスタートしてしまう櫻井敦司であるが、後半には持ち直す。
印象的なギター・リフに引っ張られて観客も全力疾走する。
【惡の華】は仏の詩人ボードレールの詩集のタイトル。
当時のファンは挙って詩集揃えたし、デカダンとは何かなどとこの世界観にハマっていった。
しかし、その先にBUCK-TICKほどエキサイティングなものは存在せず、
結局、この楽曲に還ってくるしかないのだ。
この夜もこの一曲のためにあったといっても過言ではない。




悪の華
作詞:桜井敦司/作曲:今井寿/編曲:BUCK-TICK


遊びはここで 終わりにしようぜ
息の根止めて Breaking down
その手を貸せよ 全て捨てるのさ
狂ったピエロ Bad Blood

夢見たはずが ブザマを見るのさ
熟れた欲望 Fallin' down
サヨナラだけが 全てだなんて
狂ったピエロ Bad Blood

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもり が目にしみただけ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy

燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもりが 目にしみただけ
指の隙間で この世界がまわる
熱くキラメク ナイフ胸に抱きしめ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだせ Blind-Blue-Boy
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独をたたきつぶせ Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだした Blue-Boy