「KISS ME GOOD-BYE」
なんて甘美な世界が『悪の華』のフィナーレに待っていたのだろうか!
櫻井敦司によると
「嫌な現実から逃げて二人っきりになりたいっていう。終わらないようなラヴソング」であり、
『TABOO』から『悪の華』までの流れを考えると
この「KISS ME GOOD-BYE」で本当に救われる思いがする。
それほど、心を揺らされてしまったということだろうか?
ひょっとするとBUCK-TICKのラヴ・ソングなんて長い間聴いていなかったような気がしてくる。
新たなる試みのひとつとして今井寿がこの楽曲でギター・シンセを導入している。
イントロから鳴り響く木琴風の音は今井のギター・シンセによるのマリンバである。
最後の狂おしいほど凄まじいアウトロのギター・ソロは今井流のアドリブで、
感情的にこのアルバムの終焉を迎えると供に、ノイジー・サウンドへ傾倒が垣間見れる。
ヴィデオ・クリップ映像の配置もアルバム・ジャケットの鏡映しで、
『悪の華』の世界は、ここに至り極まった。
美しい・・・。
KISS ME GOOD-BYE
作詞:桜井敦司/作曲:今井寿/編曲:BUCK-TICK
あふれる瞳閉じたまま 冷たく濡れた唇に
Kiss me good-bye これで終わりと Make me cry
悲しい予感知りながら 白く浮かんだ首筋に
Kiss me good-bye 切なく抱いて Make me cry
声はちぎれて風に舞う 泣きたいくらい幸せよ
Kiss me good-bye 最後の言葉 Make me cry
月に抱かれ もう このまま
全て消えてしまえばいい・・・・・・
キャンドルが消えるまで 涙がかれるまで
いつでも傍にいて 見つめてほしい
崩れてしまうほど 壊れてしまうほど
いつでもここにいて 見つめていたい
月に抱かれ もう このまま
全て消えてしまえばいい・・・・・・
時を止めて もう ふたりの
幕を閉じてしまえばいい・・・・・・
キャンドルが消えるまで 涙がかれるまで
いつでも傍にて 見つめてほしい
崩れてしまうほど 壊れてしまうほど
いつでもここにいて 見つめていたい
キャンドルが消えるまで 涙がかれるまで
いつでも傍にいて 見つめてほしい
崩れてしまうほど 壊れてしまうほど
いつでもここにいて 見つめていたい
