悪魔的な儀式を歌う「SABBAT」では基本的に前作『TABOO』の世界観を引き継ぎ、
再び破滅的な世界観を描いている。
より天使や悪魔といった幻想的な雰囲気が顕著になり、
ゴシック・ホラーといった趣もみせている。
櫻井敦司によると
幻覚。
罪を犯した男が、生きる事も死ぬ事もできないのなら、
いっそ開き直ってこの世界で楽しもうぜと恋人を誘っている。
「透けた肌のセルロイド」とは恋人の事を差すそうである。

作曲を担当したのは星野英彦は、
「あっちゃん(櫻井)の好きな世界というか、そういう感じで仕上がってきたな、
自分のイメージと違和感ないし、けっこうハマッてるな」
という感想だったらしい。

このアルバム『悪の華』のメイン・イメージに近いのかも知れない。
ヴィデオ映像の目が光る人形を見るだけで、背筋の凍るホラー映画のようだ。



SABBAT
作詞:桜井敦司/作曲:星野英彦/編曲:BUCK-TICK




赤い目をした 罪人達のレクイエム
サバトの夜に互いの体むさぼれ

声を声をあげなよ 腰を抱いて
焼けつく 月の砂漠で

震えてるのか 透けた肌のセルロイド
逃れられない 呪縛のようなたわむれ
たぎる黒い欲望 赤い月夜
秘密の園にくちづけ
祈り願い 絶望 砂をかんで
悪夢と知らされた夜

麝香の風にそよぐ Never Live Nor Die
焦がした胸は痛む Never Live Nor Die
眠れぬ長い夜に Never Live Nor Die
死ぬまで続けるのか Never Live Nor Die

声を声をあげなよ 腰を抱いて
焼けつく 月の砂漠で
溶ける溶ける 唇 毒を注ぐ
もう一度 夢を見せてよ

美麗な光揺れる Never Live Nor Die
神秘の闇が包む Never Live Nor Die
眠れぬ長い夜に Never Live Nor Die
死ぬまで続けるのか Never Live Nor Die