ついに『TABOO』では、究極の禁忌である
愛する者を破壊する行為、いわゆる“殺人”に挑戦する。
しかも、題材とは正反対のバラードによる『TABOO』の追求である。
すべて、順調に進むことへの彼等の恐怖のようなものが、
この楽曲を始め、“禁忌”をテーマにしたアルバムに一貫して流れる血である。
まるで、死体に語りかけるように唄う櫻井の姿に背筋が凍る思いがする。
そして、そのメッセージは、他のどの楽曲よりも、
優しいささやきなのである。
“死”の先に一体何が存在するのか?
この人間の最も根本的な疑問を、あまり想像したくないシュチュエーションの中に
突然放り込まれた時、人間の本性がこちらを覗いていることに気づくのだ。



SILENT NIGHT (3:24)
 (作詞:ATSUSHI / 作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK


Someday I will be sorry for what I have done
You said "Good-bye my darling" with tears in your eyes
I sank this body in the dark and missed my last chance
There was a faint fragrance of yours in the room

釘づけのつま先に そっと唇
血だらけの手のひらに 突き刺さるナイフ

鏡映す面影は こなごなで
何もかも消えて 消えては浮かぶ

What a silent night この手で殺してしまいたい
このままでいつもふたりで

What a holy night この目で眠らせてしまいたい
そのままで 世界を閉じて

What a silent night この手で殺してしまいたい
このままでいつもふたりで

What a holy night この目で眠らせてしまいたい
このままで まぶたをとじて