むせかえるようなSEXソングだ。
櫻井敦司のお得意の喘ぎ声が、楽曲を盛り上げる。
LIVEステージでのパフォーマンスをSEXに例えるアーティストは多いが、
BUCK-TICKもMCでは「セックスしよう!」とよく発言していた。
オーディエンスとのSEXを楽しむかのようなこの楽曲は、
まるで、スローだが濃厚なプレイを楽しむ恍惚な時間である。
禁断の愛を永遠の中に封じ込めた陶酔感に浸りながら、
メンバーは、暗転したステージで舞うのだ。
イメージ映像のリボンで結ばれたハイヒールの足首が脳裏に焼き付く。
フェルナンデスP-PROJECTのボトルネックがまるで蛇のもたげかかる首のようで、
エロティックに浮かび上がる。



VICTIMS OF LOVE (4:25)
 (作詞:桜井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)


凍り付く様に今も微笑む 通り過ぎてゆく肌のぬくもり
胸の鼓動が時を数える 溜め息まじりくちづけせがむ

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く

抱きしめあえば胸はゆらめく 慰めあえばそれは儚く
そっと迷い込んだ時のはざまで 想いは海を赤く色どる

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く
「・・・離れないで・・・」 花びら 熱く震えてる

からめあう指と指の先に 青くつやめいた傷痕
もつれあう舌を深くうずめ AH-A とろけるほど甘く

とぎれとぎれかすかに 喘ぐ声を聞く
「・・・離れないで・・・」 花びら 熱く震えてる

からめあう指と指の先に 青くつやめいた傷痕
もつれあう舌を深くうずめ AH-A とろけるほど甘く