「EMBRYO」(エンブリオ)とは胎児の意味。堕胎をテーマにした楽曲である。
文字通り『TABOO』(禁忌)を意味する初のコンセプト・アルバムを象徴する一曲。
BUCK-TICKの『TABOO』以前のイメージは派手でカラフル、
曲調はポップでメロディアスなビート・ロック。
それがこのサード・アルバムではハードでダークなサウンドになると同時に
取り上げた題材にもディープなものが含まれた。
この時期にこんなテイストのアルバムをリリースしたことについて
メンバーは語っている。
星野英彦
「新しい、今までとは違う部分は出したかったけど、
今までをすべて否定したり捨てるんじゃなくて、
持続している部分、BUCK-TICKらしい部分っていうのかな、そこは残してると思う。
ただ、今までと同じじゃない部分がハードでダークだった、と」
今井寿
「見えなかった部分にすぎないというか、見せなかったというか」
櫻井敦司
「俺は変わりたかったんです、義務でも戦略でもなくて、俺自身のワガママでね。
『SEVENTH HEAVEN』を録音してる頃から、自分のやりたい事がハッキリしてきてて、
漠然としてたものが形になったのが『TABOO』だった。
ダークでハードな事をやりたくて、それが出来た。
変えたいとかひっくり返そうとか、まわりの状況を変化させたくて変わったんじゃなくて、
俺は自分のやりたい事をやるために、俺が変わりたかっただけ」
今井寿
「変えるというより違う部分、見せなかった部分を見せたっていうのが強いけど」
それによってBUCK-TICKのイメージが変わり離れていってしまうファンがいるのでは?
という質問には
今井
「きっとそうでしょう」
樋口
「賛否両論だと思うし…」
櫻井
「でもやりたい事をやりたかった」
今井
「次を予想できないのは前作も同じ。BUCK-TICKは変化し続けてます。
このアルバムでもすべては見せていないし、当然、賛否両論だと思います」
と答えた。
EMBRYO (3:56)
(作詞:ATSUSHI / 作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK)
OH ただ夢幻の誤ち 重ね続け
狂気のリズム響く 闇の中で
なまめく地図を裂く AH 歓喜の夜
OH 誰も 怯えたままで 母に返る
子宮でひざをかかえ 終わりを待つ
乳房のぬくもりと AH 不実の罪
許されぬ命の そう乳飲み子達
Maria love me do ?
So lonely I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
Don't leave me I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
なまめく地図を裂く AH 歓喜の夜
呪われた命は そう息を殺す
乳房のぬくもりと AH 不実の罪
許されぬ命の そう乳飲み子達
Maria love me do ?
So lonely I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
Don't leave me I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
So lonely I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
Don't leave me I'm embryo
Kiss me please Kiss me please
