ある意味では、歌謡曲のようなメロディを持つこの楽曲は、
インディーズ時代のアルバム『HURRY UP MODE』に収録されていて、
後にミニ・アルバム『ROMANESQUE』のタイトルになったほどであるが、
『SABBAT』で聴くこのナンバーは、この後バンドの特質ともいえる両極端なもの、
すなわちダークさの中で、ポップなメロディを表現する試金石となっている。
そして、そういった矛盾こそが、BUCK-TICKそのものである。

「邪悪なもの」と「甘美なもの」
「悪魔」と「天使」
「死」と「生命」

そのような世界観こそ、彼らの“美学”であり、
また、その“美学”を自ら貶めて笑ったりするのだ。
決して“一筋縄”では理解しがたい。



ROMANESQUE(4:10)
 (作詞・作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK)



あいそをつかすころには いつも
Last playing please give me 言うけど
今度ばかりは いつもとちがう言葉をさがしてる
くだけたグラスのように いつも
Last playing please give me 言うわけて
指をすべらせただけはじゃ とてもすまされないはずさ

Just a one minute
Just a one minute
Oh no stop with me romanesque
Just a one minute
Just a one minute 前がみえなくて

もつれた足は ダンスで一夜
Last playing please give me ごまかして
一足おくれ 本気は今宵めずらしさで終わる
見あきた顔に 仮り初めおぼえ
Last playing please give me ごまかされ
ひねくれはじめた心 今じゃ受話器でからまわり

Just a one minute
Just a one minute
Oh no stop with me romanesque
Just a one minute
Just a one minute 前がみえなくて

どうにもならない ROMANESQUE
HEART の神経 さかなでる
どうにもならない ROMANESQUE
HEART の神経 さかなでる

Just a one minute
Just a one minute
Oh no stop with me romanesque
Just a one minute
Just a one minute 前がみえなくて