ミニ・アルバム『ROMANESQUE』をリリース後から
フルレンス・セカンド・アルバム『SEVENTH HEAVEN』までの活動は、
最もバンドにとって多忙だったといわれる1988年を象徴していた。
4月1日 東京・汐留PITにてステージを皮切りにスタートする。
(わずか2時間でチケット完売したと言われる)
BUCK-TICKがPITに出演したのは4月1日で、
この時、レピッシュやPERSONZ、ROGUEらと3月15日から4月7日の連夜にわたる
東北ロック・サーキット【88ロックキャラバン】を展開中のBUCK-TICKがPITにも登場する。
本公演は【BUCK-TICK SHOCK TOUR'88】
と名付けられた彼らのソロ・ツアーの先駆けとなるもので、
エキセントリックなフレーズを弾き出す今井寿と、
華を感じさせるヴォーカリストの櫻井敦司をフロントに、
そのサウンドのみならずヴィジュアル的な要素も重視する彼らならではの
カラフルかつスリリングなステージになった。
「昨年4月1日の【BUCK-TICK現象】からちょうどまる1年。
4月1日という日は俺達にとっては特別の意味のこもった日なんだ。
いわばBUCK-TICK記念日って言うかさぁ(笑)
俺達のスピードがあまりにも早すぎていろいろ危惧の念を抱いている人もいるようだけど、ご心配なく。
「地位が人を創る」っていう言葉もあるしさぁ(笑)
今時点でのマイナス材料は“努力と根性”で解決してゆくっつうことで、
とりあえずは初期のBUCK-TICKをしっかと目撃しておいてほしい。
俺達って恐ろしく強運の星の下に生まれた集団なんだって、奇跡を起こすバンドなんだって。
4月1日、奇跡その1を展開するからさぁ(笑)皆、待ってるぜ!!」
と櫻井敦司はアピールする。
その後4月13日より【BUCK-TICK SHOCK TOUR】をスタート。
5月30日故郷群馬の前橋市民文化会館までぶっ通しのライヴ・サーキット。
晴れて6月21日新曲が多くフィーチャーされた新作『SEVENTH HEAVEN』が発売されると、
ファン達はこれに飛び付き
オリコン・チャート初登場第3位を記録し、関係者を驚かせた。
映像はそんなライヴ・サーキットもピークに達した
1988年8月20日の【KIRIN SOUND TOGETHER POP HILL'88】 石川森林公園より。
この時期のBUCK-TICKは、まさに上昇気流であった。
この勢いと供にBUCK-TICKは次のブレイク・ポイントを迎えるのだ。
