火曜日、仕事終わりで急いで名古屋栄パルコへ。

センチュリーシネマで映画を観る。

Exit Through The Gift Shop

$5感をケリアゲロ!!!

ストリート・アーティストのバンクシーが初監督を務め、
第83回アカデミー賞ドキュメンタリー長編部門にノミネートされた話題作。
素顔を誰も知らない覆面グラフィティ・アーティスト、バンクシーが、
ユーモアたっぷりにアート業界の暗部を映し出す。
ナレーションは『パイレーツ・ロック』のリス・リス・アイファンス。

だいぶ前にブログでも『観たい!』と言っていた作品。

名古屋エリアは、遅れてやっと上映だったので
仕事終わりで観てきました。

Banksy が大好きなワタクシ。

この映画で、伝説のシェパード・フェアリーも見れます。
(アンドレ・ザ・ジャイアントのモチーフのアーティスト)

シェパード・フェアリーがキンコーズでせっせと
印刷していたなんて!!!
超驚いた!!!www

とにかく、バンクシーの色んな意味での凄さが半端ない。

本当に彼は本物&切れ者だと思う。

前半は、ストリートグラフィックアートの歴史的人物を
LA在住のフランス人映像オタクがずっと撮り溜めていた関係で
バンクシーとも繋がり、
貴重な舞台裏が垣間見れて、
それはそれで楽しい。

が、しかし、後半は何を勘違いしたのか
そのフランス人映像オタクが、
バンクシーが発したジョークから
本当のストリートアーティスト・MBW(Mr.Brain Wash)として
成り上がるのである。

そして、その勘違いアーティストの成り上がり振りを
逆にバンクシーが追う事になる。

これが実にシニカルで面白い。

全くアートを学んだ・個展もやった事がない
映像オタクが有能なアートスタッフを何人も雇い、
大成功してしまうのである。

アートの世界もどれだけいい加減なモノかを
バンクシーが暴くのである。

このドキュメント記録映像は、
とても貴重である。
もう2度とバンクシーは
自分の映像を残さないらしい。

色んな意味でとても深い作品だと思う。

凄いよ、やっぱバンクシーって。

世の中って、どのジャンルも白か黒か
ゼロか100かじゃなくて、
あやふやなグレーゾーンの方が多いんだよね。

だからこそ、本物を見極める力量が必要なんだと思う。
やる側も受け手側も。

今年観たドキュメンタリーでは1番感性を揺さぶられた作品だ。

星5つ★★★★★

アート、ファッション、グラフィック、
色んなカルチャーに携わっている人は必見です。