1月1日に能登半島地震が発生し、驚いた。まさかこんな日に起こるなんて!
どんなイベントがあろうと災害はいつ起こるか分からないが、それでもこんな1月1日のその日にあるなんて…
能登半島の被災者の人々はお正月をゆっくり過ごしていただろうに気の毒でならない。
私も微力ながら1月2日にはオンラインで寄付を送らせていただいた。救助や支援物資の輸送が早く進んでほしい。
ところでよく「マグニチュード」と「震度」って聞くけどどんな意味の違いがあったっけ?小学生時代に習ったけど忘れてしまっていたので調べてみた。
【マグニチュード】
地震そのものの大きさ(規模)を表すものさし。
【震度】
ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さのこと。
マグニチュードと震度の関係は、例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、「震度」は大きくなる。
なるほど、マグニチュードが小さいからって安心はできないわけだ。
地震が起こって色々なことに注意しなければならないが、気になるのは「クラッシュ症候群」。
今回、古い家屋に押しつぶされた被災者の方が多かったが、この症候群には注意が必要だ。
【クラッシュ症候群】
がれきなど重いものに腰や腕、腿(もも)などが長時間挟まれ、その後圧迫から解放されたときに起こる。筋肉が圧迫されると、筋肉細胞が障害・壊死を起こす。それに伴ってミオグロビン(たん白質)やカリウムといった物質が血中に混じると毒性の高い物質が蓄積される。その後救助される時に圧迫されていた部分が解放されると、血流を通じて毒素が急激に全身へ広がり、心臓の機能を悪化させて死に至る場合が多い。たとえ一命をとりとめたとしても、その後腎臓にもダメージを受け、腎不全で亡くなってしまう場合もある。
【治療法】
現場での応急対応は、点滴による水分補給や乳酸リンゲル液や酢酸リンゲル液を使って血液中の毒素を薄めるものだ。しかし、最終的な治療法は血液をきれいにするため、血液透析・血漿(けっしょう)交換などの血液浄化療法しかない。救出後はできるだけ早く人工透析することが生きるための近道となる。
最近、ドラマでクラッシュ症候群を利用した殺人未遂があったため、「これは地震ではありえることだな…」と思って調べたらやっぱり注意すべき事例が紹介されている。
地震と隣り合った生活が宿命の日本人にとって、身に着けておかねばならない知識だろう。ぜひ皆さんに知っておいてもらいたい。
参考サイト
意外と知られていないクラッシュ症候群|安心安全情報|iTSCOM/イッツコム