私は、いつも大晦日の夕方、電話を1本かけることにしている。


それはいつも決まった女性。


恋人かって?いやいや。


その女性は70代で私と同じ辰年。


その女性と会ったのは2007年。今から16年前。


私が障害を持って、総合病院でリハビリを始めたときに、同じ患者の彼女と出会った。


そのうち、同じリハビリ病院に移って、入院した病室の階も一緒で、その偶然に驚き、話すようになった。


彼女は小さいときから体が弱く、病気がちでよく入院していたらしい。しかし、彼女はそれでも自分の好きな絵画を学びたくて、当時50代で美術学校に通っていた。


自分の行動を制限するものがあっても、自分の好きなことをする。彼女の生き方に共感を覚えた。私が今、パラ水泳に打ち込めているのは彼女のおかげかもしれない。


私は私で、絶望に打ちひしがれていたのを彼女に慰めてもらった。


それから、お互いがリハビリ病院を退院したが、私の方から大晦日に電話をするようになった。1年の締めくくりに、今年の反省と来年の抱負を聞いてもらいたいからだ。そして、お互いの健康を確かめるために。


今年はどんな話をしよう。夕方が楽しみだ。






今年も大変お世話になりました

来年もよろしくお願いします🙇

よいお年をお迎えください