いつだったかな…
いつも入り浸っていた
ライブハウスでさ
僕がモギリをしてる頃
大好きな大好きなバンドがあってさ
「プラスチック エリマキ」
僕は彼らの作る曲と声が大好きで大好きで
彼らのライブがある日が待ち遠しくて
僕はそんな風に歌えないけど
僕は彼らの通ってきた音楽を知らないけど
でも特に仲の良かった
ギターボーカルの彼が作る詩歌は
僕の心にいつもスッと入って
体に染み込んでいくんだよ
それが不思議で…とても不思議で…ねwww

誰も彼も…家族も…
自身すら信用できていない当時の僕が
彼の歌を初めて聴いて観た時に
気が付いたらこう…
肩の力が抜けていて
あぁ…楽だなぁ…
って…初めて思ったんだ

それから彼と色んな話をするようになって
一緒に河川敷の土手まで呆けに行ったり
お互い30まで生きて行ける気がしないと
混沌とした胸の内や
ちっとも僕自身の伸びしろに気付けずに
つまらない人生だと憂いたりしながらも
彼のメンバーが作った曲を聴くと
それはそれは力強く切なく
共感と愛おしさで
いっぱいになっていった…

彼の書く歌は基本ネガティブで
でもそれが気持ちよくてね
次に進もうと思えるネガティブで
「僕らの曲は明るい歌がない」
そうステージで言った事がきっかけで
なんとなく僕は1度歌を書いて
彼に渡した事があってね…
初めて全部日本語で書いたんだよ
僕のバンドじゃとてもやらない様な歌を…

その彼と憂いながら
一緒に呆けに行った時に
広いグランドの真ん中に立って
真上の空を見上げたら
僕は自分がよろける事なく
倒れなかったのを思い出してさ
思わず靴と靴下を脱いで
裸足で立ち直して真上の空を見上げたら
凄く生きてる気分になって
ちゃんと僕の足は
僕を立たせているじゃないかと…
僕はまだちゃんと自分で立てるじゃないかと
そう思ったら何だか元気になってきて
この人も…
隣で同じ気持ちなら良いなぁって
思った事を書いたんだよ
僕らは空と大地と太陽に
僕らはしっかり生かされてるなってね
そう思ったことを歌詞にしたんだ
そうしたら1ヶ月するかしないかの内に
その彼らが…僕が渡した歌を
曲に乗せて歌ってくれてるじゃないか…
なんにも直すことなく
間違いなく彼らのサウンドになって
歌ってくれてるじゃないか…
もう…そんな嬉しいこと今までなかったから
僕はただただ感極まるばかりだった…
題名がさ「空と大地と太陽と」っていうんだ

それからしばらくして
いつしか僕のバンドは
プラスチックエリマキと
コラボ活動みたいな気持ちで
「空と大地と太陽と」の
僕らバージョンを作ってみようって
そんな話になってさ
構成を変え、少し英語を混ぜたりして
全部を前のめりにしてみようって
アレコレ編曲してさ
出来上がってから
たまたま当時のメンバーが
その曲をデモでアチコチに送ったら
とあるインディーズレーベルが
僕らを見つけてくれて
全国にシングル発売しようじゃないかと
そんな事になり
「Sky Earth And The Sun」が生まれたんだよ

だから今でも不安になったりすると
たまにやるよ…
僕が地に足着けて
まっすぐ真上の空を眺めるんだ
立ってられれば大丈夫
よろけてしまったら
少し休もうかって…
そんなバロメーターになる
きっかけの歌になってるんだ
もうすぐこの歌も歌わなくなるけど
ひとりでさ
鼻歌くらいなら歌うかもしれないな♫

感謝でいっぱいだよ
プラスチックエリマキと
「空と大地と太陽と…」