自分の地区ではないけど、同じ区内で数年前から

ペット同行避難の防災訓練、ペット同伴避難受入体制を確立している

町内会があると聞き、どのように実現されたのかご教示頂こうと

町内会長さんにお話を伺いに行った。

 

区内でペット同行避難者受け入れの取り組みに

まだ一切手を付けていない町内会に働きかけるアイディアが

浮かぶのではないか、参考になることがきっとあるはず!

という想いで。

 

そして、お会いする前に幾つかお聞きしたいことを書き出し、

その中でも特に知りたかったのは

 

 ・多少なりとも町内会の中から反対意見が出たと思うが

  それをどう説得したのか?

 

という点。

 

ペット連れで避難したい、というと必ず出てくる

 ・動物なんか絶対にダメだ

 ・吠えや臭いなどの衛生面、動物アレルギーがある人への配慮

という反対意見。

どこの避難所運営者も対応に苦慮する点だ。

 

その質問に対しての答えに度肝を抜かれた

 

 「反対なんて一切ありません。みんな当然受入れてくれました。」

 

どうやって?なぜ? 

ペット同行避難者受け入れのためどれだけ考えても

必ずそこで壁が立ちはだかるのに。

もう頭の中 ??? だらけ。

 

 「そのために、うちの町内会は日頃から町内の方々と密に

  繋がっています。顔の見える町内会を作り上げています。

  そのための努力は惜しみません。町内の方々がどこかしらで

  繋がっていれば、その相手が困ったとき助けるのは当然ですよね」

 

あーーーー。

ペットの防災のセミナーでどの講師の方も必ず言う備え

 ・日頃から地域の人たちと繋がっていてください

これが地域ぐるみで、ペット飼ってる、飼ってない関係なく、

町内全体で防災への備えがしっかりと出来ているんだ。

 

 「ペット同行避難者」 は特別ではなく

 「ペットを同行して避難してきた町内の人」 であり、

他のそうでない人たちと同じなんだ。

 

高齢の方、小さな子供連れのご家族、

要支援者、ペット同行避難者、

すべて同じ町内の人。

すべて受け入れる、誰も取りこぼさない。

 

ただただ圧倒された。

 

一朝一夕でそれは成し遂げられない。

長い歴史、町内会の取組があってこそできること。

 

これが出来ていないところ(ってか今の時代、出来ていないのが普通)に

 「避難所運営とはこういうことです!」

って鼻息荒く伝えたところで、

 はっ?

ってなるのがオチだ。

 

でも、だからって諦めちゃいけない。

投げだしちゃいけない。

 

同じような体制は無理だけど、じゃー今すぐできること。

そこから取り組もう。