VOD新番組に収録された池田先生の指針――幸福な地域の建設を皆の力で!2024年7月15日
- 妙法を信受し広布に生きる その功徳は三世永遠に
- 植えた種は必ず花と咲く 自らの体験を堂々と語れ
SGI青年研修会でスピーチする池田先生(2002年9月、東京・信濃町の創価文化会館〈当時〉で)
池田大作先生のスピーチを収録した新番組「希望と確信を堂々と語れ」が、SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)に追加された。内容は、2002年9月に行われたSGI青年研修会でのスピーチである。先生の一周忌となる「11・15」、そして栄光の「11・18」へ――報恩の誓いに燃えて世界の同志と心一つに前進する友への指針として、その要旨を掲載する。
※VOD番組の時間は8分、番組コード=AG17。VODが利用できる会館等や「SOKAチャンネル モバイルSTB」で視聴可能。モバイルSTBで視聴する際は、インターネットを通してダウンロードが必要です。「SOKAnet会員サポート」では、VODの同番組は視聴できません。
共に生き抜こう! 人類の幸福のために!――池田先生はSGI青年研修会に集った海外の友をねぎらい、一人一人を励ました(同)
広宣流布に戦う功徳は、三世にわたって永遠に崩れることはない。
日蓮大聖人は、功徳について、「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」(全762・新1062)と仰せである。
功徳の「功」は、悪を滅するとの意義がある。
生命の悪、濁りを滅しなければ、本当の幸福はつかめない。だからこそ、悪とは戦わなければならない。
今、皆さまは、世界中で、平和と正義の大運動をリードしてくださっている。その尊き青春の労苦のなかから、無限の功徳がわき出づることは、経文に照らし、御書に照らして絶対に間違いない。
三代会長の肖像が見守る巣鴨の東京戸田記念講堂で、60カ国・地域の代表260人が参加して晴れやかに行われた第3回本部幹部会。国や民族を超えて、“21世紀を断じて平和の世紀に”との青年の熱き心が響き合った。席上、VOD新番組「希望と確信を堂々と語れ」が上映された(6月29日)
究極の解決法
人間の心は、不可思議である。非常に移ろいやすいものだ。
喜び。悲しみ。怒り。苦しみ――瞬間瞬間、生命は変化していく。人生も変化していく。こうしたなかにあって、どうすれば、確かなる幸福の軌道を進んでいけるのか――これが、人類が何百年、何千年と探究を続けてきた人生の根本問題である。
この究極の人生の問題に対して、根本の解決法を示されたのが、日蓮大聖人であられる。
すなわち、御本尊に向かって「南無妙法蓮華経」と唱えることによって、いかなる宿業も打開し、自身のうちに、絶対的な幸福境涯を築いていく道を明快に説き明かされたのである。
大聖人は仰せである。
「日蓮と門下は、御本尊に向かって南無妙法蓮華経と唱えることが成仏の根本であると信受し、納得するゆえに、『無上の宝聚(宝の聚まり) 求めざるに自ら得たり』と説かれた大宝珠を得るのである」(全725・新1012、通解)
この妙法の「大宝珠」は、宝のなかの宝である。
私は、この「大宝珠」を持つ崇高なる「仏の使い」の皆さまを、心から尊敬申し上げている。
女子学生部の有志が部歌「勝利の青春」を披露。明るくさわやかなハーモニーが会場を包んだ(6月29日、東京戸田記念講堂で)
最高の善とは
時間に制限はあるが、はるばる遠くから来日された皆さまのために、若干の時間を質問会にあてたい。
聞きたいことがあれば、どんなことでも質問してください。
――善と悪を、どのように判断していけばよいのでしょうか。(アメリカ、男子部)
非常にむずかしい問題です。国際的な問題、個人間の問題、そしてまた、家庭内の問題、その他さまざまな次元で、争いや、対立や、利害の衝突があるが、「こちらが善で、あちらが悪」と、明快に判別できないことが、あまりにも多い。
では、何が善で、何が悪なのか。そもそも、善悪とは何か――人類にとって、永遠にわたる、重大な問題といってよい。そうしたなかにあって、ただ一つ、明快に言えることは、「南無妙法蓮華経」こそ善のなかの善だということです。
南無妙法蓮華経は、宇宙を貫く、永久不変の大法則です。「法則」であるゆえに、だれかがつくったものではない。変えようもない。「真理」です。
生命には十界がある。私たちの生命には、仏界がそなわっている。仏界は「つくる」ものではありません。自分の生命から「涌現」するのです。そのために御本尊があるのです。
そして、妙法を信受して、広布に生きる人生こそが、最高の善――極善なのです。
そのうえで私が申し上げたいのは、「人を殺すことは、絶対に悪だ」ということである。どんなことがあっても、人を殺すことは、あってはならない。反対に、「人を救っていこう。世界を平和の方向にもっていこう」と行動することは、正義であり、善なのです。
――同世代の若い友人たちに、仏法のすばらしさを伝えていくうえでの、指針を教えてください。(オーストラリア、女子部)
自信満々と話していくことです。自分自身の確信と体験を堂々と語りぬいていくことです。
それが相手の生命に、幸福と希望の種を植えることになるのです。その種は、いつか必ず根を張り、芽を出し、花を咲かせます。それまで祈り続けて、時を待てばよいのです。
国旗を手に大歓迎する未来部員らに応えて、アフリカのメンバーが全身で喜びを表現(同)
勝利の人生を
二十一世紀は、明るい現実ばかりではない。さまざまな苦難や、試練、混乱に直面する国や社会もあるでしょう。
しかし、どういう時代が来ても、妙法を持った私どもは、どこまでも生き生きと、楽しく生きていける強い自分をつくっていきたい。そして皆さまの力で、人々が幸福に暮らせる、わが地域・わが国を建設していっていただきたい。
そのための広宣流布です。広布に生きぬく人生こそ無上道であり、これほど尊いものはないのです。
ともあれ、本当に遠いところ、こうして来てくださった皆さまに、私は、最大の感謝を捧げます。
皆さまが一人ももれなく、すばらしい人生を、すばらしいご家庭を、築きゆかれんことを、ひたすら、お祈りします。
大事な大事な人生です。最高に価値ある、思い出深い、勝利の人生を飾ってください!