名字の言 人の長所を見つけ、褒めたたえる2024年6月28日

 信心根本に何度も大病を克服し、本紙通信員として活躍を続ける女性部員がいる。先日の紙面に彼女が撮影した写真が載った。写っていたのは、長年、団地に住み、近隣に友好を築いてきた多宝会の友の満面の笑みだった▼あまりにほほ笑ましい一葉だったので、「どのような状況で撮ったのですか?」と聞いた。すると、取材相手が“一年一年、一軒一軒、一人一人”との思いで、地域広布を地道に広げてきたことを教えてくれた。「その足跡を最大にたたえる声をかける中で“パチリ”と撮ったんです」と▼人間の大脳には、左脳と右脳がある。傾向として、左脳は論理的思考をつかさどり、右脳は創造的思考を支配する▼左脳に関係する記憶力などは老化とともに衰える。だが、右脳に関する創造性はそうでもないという。人の長所を見つけ、褒めたたえる“心のゆとり”によって右脳の働きは活発化するらしい。さらに褒められた相手の右脳も、尊敬されたことで働きが増すとも▼御書に「法華経の功徳は、ほむればいよいよ功徳まさる」(新1713・全1242)と。広布に生きる友をたたえれば、妙法の功徳は輝きを増していく。互いの奮闘を称賛し、共に喜び合う――そうした一人一人でありたい。(城)