〈座談会〉 6・25「幸福城部の日」 智慧と福徳輝く 陰徳陽報の賢者2024年6月24日

  • 任用試験を6万人が受験 教学は広布の原動力
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、矢花幸福城部長、五十嵐幸福城部女性部長、梁島男子部長

 永石 「教学部任用試験(仏法入門)」が全国1432会場で行われ、6万人が受験しました。受験者を応援された方々をはじめ、支えてくださった全ての皆さまに心より御礼を申し上げます。「我ら創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む」と池田先生が示された通りの前進です。

 原田 勇んで教学研さんに挑まれた皆さん、本当にご苦労さまでした。先生は、合否を超えて「仏法を学べば、心が広がります。宿命に立ち向かう勇気がわきます。人生に勝利する智慧が開かれる」と語られました。これを契機に共々に成長してまいりましょう。

 梁島 多くの未来部員、そして会友の方々も真剣に学ばれていました。今年、入会した私の友人も「難しかったけど、よい経験になった」と語っていました。

 矢花 十界論、信心即生活、宿命転換の法理などを学び、自身の生命に尊極の仏界が具わり、それを現実に映し出し、崩れぬ幸福境涯を築くための御本尊であると、確信を深める姿が各地でありましたね。

 五十嵐 東京の幸福城部員である、宝寿会の女性部の娘さんが、「信心は最高の親孝行」との言葉に胸を打たれ、5・3に晴れて入会。母と地区の皆さんの祈りに包まれ、任用試験にも元気に挑戦しました。

 永石 教学は広布の原動力――これは万国共通です。4月はアメリカ、イタリア、スイス、クロアチア、マルタ、ギリシャ、アルゼンチン。5月はベルギー、スウェーデン、ドイツ、オランダ、イギリス。そして今月は韓国と、教学試験の模様が本紙で報じられました。研修会も各国で行われ、世界中に求道の息吹がみなぎっています。

 原田 不確実にして複雑極まる現代だからこそ、人々の心を照らす希望の哲学が渇望されています。「行学の二道をはげみ候べし」(新1793・全1361)です。日々、御書を一節でも一行でも拝し、前進していきたい。7月の青年部幹部会に向けて、わが支部・地区から「世界青年学会」の新時代を勝ち開く勢いで、一層、一人への励ましを強めていきましょう。

生命共和の凱歌を

 五十嵐 明25日は、「幸福城部の日」です。1978年のこの日に行われた第1回「団地部全国大会」が淵源です。席上、池田先生は、「団地の『団』は、団結にも通ずる」と言われ、いかなる時代も、人と人の絆を大切に、理想の人間社会を築く主体者たれと、万感の期待を寄せてくださいました。

 原田 その通りに皆さんは長年、和楽と幸福勝利の実証を示し、人間讃歌をうたい上げてきました。少子高齢化や孤立化など、ご苦労は絶えませんが、懸命に励ましを重ねながら、地域貢献に取り組み、信頼と友好の絆光る“幸福城”を築いておられます。

 永石 そして、「団地部の日」制定45周年、結成(10月24日)50周年の節目だった昨年、「幸福城部」の名称で、新たに出発されました。

 矢花 その意味で今年は、幸福城部「元年」です。記念の指導集に寄せて先生は、「仰ぎ見よ 幸福城の わが城主を 生命共和の 凱歌は永久に」と詠んでくださり、誉れの50周年から次なる「100周年へ、新たな一歩前進を共々に!」と呼びかけられました。どこまでも師と共にとの心で、新たな広布の歴史を開いてまいります。

結成50周年の昨年、「幸福城部」として全国で歓喜と決意の新出発(写真は中部の大会)

結成50周年の昨年、「幸福城部」として全国で歓喜と決意の新出発(写真は中部の大会)

識者も感嘆の献身

 永石 御義口伝に「依正・福智共に『無量』なり」(新1104・全792)と仰せです。皆さんが地域の「幸福責任者」として、智慧と福徳を輝かせながら日々、奮闘されています。

 五十嵐 福岡のある地区では、地区部長・女性部長が、団地の友と唱題や訪問・激励を重ね、新たな座談会参加者が次々と誕生。地区の対話挑戦者も25人に。地区から自治区の町内会長や理事に就く方も出て、団地全体に友情の輪を広げています。5月に地区で行った“幸福城部総会”には8人の友人を含め、オンラインも活用して59人が参加、大成功を収めました。

 矢花 宮城の本部長は、東日本大震災の津波で自宅が流失するという苦難を乗り越え、“今いる場を寂光土に”との決意で、復興住宅で自治会活動に率先。徹底して内外に励ましを広げ、2019年に棟長に、昨年には8棟を管轄する自治会長に就任しました。題目根本で病も勝ち越え、意気軒高に動かれています。

 原田 先生は「人を受け入れ、励ますことによって、自分の心が励まされ、開かれていくのです」と教えてくださっています。その姿そのものですね。

 永石 ご高齢の方も、「年はわこうなり」(新1543・全1135)との御聖訓さながらの若々しい活躍に、感動また感動です。皆さん、「一人」との関わりを本当に大事にされていますね。

 五十嵐 昨年、市営住宅に入居した高知の女性部副本部長は、近隣の方々への“あいさつ運動”や敷地内の清掃等を実践。自治会長とも対話を重ねて交流を深め、毎月の座談会に参加されるようになりました。

 矢花 2005年から団地の連合自治会長を務める神奈川の副支部長は、外国人居住者が多く課題が少なくない中、スポーツや食文化を通じて交流を促進。池田先生が示された、団地は「小さな合衆国」を合言葉に、人と人をつなぐ使命を果たしています。その奮闘がマスコミにも取り上げられ話題になりました。

 梁島 東京大学大学院の開沼博准教授は、「団地に暮らす学会員の行動は、『最後の一人まで幸せに』という覚悟とともにある」「団地に凝縮された、日本社会の普遍的な課題を解決する機能を果たしている」と感嘆されていました。

 原田 先生は幸福城部を、「賢者たちが積み上げてきた民衆の実践知は山よりも高く、陰徳陽報の福運は海よりも深い」と、たたえられました。その尊き献身は、御本仏が全て御照覧であり、三世永遠の功徳は間違いないと確信します。私たちも立正安国の祈り強く、人々のため、地域・社会の発展のため、勇敢に聡明に進んでいきましょう。