〈ミュージカル〉 古川雄大、京本大我がダブル主演「モーツァルト!」2024年6月20日

  • 8月から東京・帝国劇場で

 名だたる名曲の数々を世に残した音楽家モーツァルト。その35年の生涯を、高い音楽性と重層的な作劇法で描く人気ミュージカル「モーツァルト!」が、8月から東京・帝国劇場で開幕する。過日、同作の製作発表会見が東京都内で行われ、主人公ヴォルフガング・モーツァルト役をダブルキャストで務める古川雄大、京本大我が出席した。

ダブルキャストで主演する古川雄大㊧と京本大我

ダブルキャストで主演する古川雄大㊧と京本大我

 同作は2002年に日本初演を迎え、今回が7回目の上演。古川は、18年、21年に続いて3度目の主演となる。

 古川「世界観はもちろん、楽曲も含め、モーツァルトの一生を描くという点で、とても魅力とやりがいを感じています。とにかく自分を追い込んで、その姿が役に反映されたらいいですね。3回目にして、“自身ベスト”のヴォルフガングを演じられるように頑張ります」

 京本は、アイドルグループ・SixTONESとしてデビューする前から、ミュージカルに出演してきた。そんな彼にとっても、今作は特別な存在だという。

 京本「約10年前、初めて本格的にミュージカルに挑戦させていただきました。その難しさ、過酷さを知りながらも同時に面白さや奥深さを感じて、もっと勉強してみようと思った時に出合ったのが『モーツァルト!』でした。“いつか自分も、ヴォルフガング役を務められるくらい頑張りたい”と夢を抱いていたので、今回、チャンスを頂けたことは、とても光栄です」

今作に懸ける思いを語る古川

今作に懸ける思いを語る古川

 慎重に言葉を選ぶ二人の姿から、作品への思いの深さと主演を務めることへのプレッシャーが伝わってくる。そんな二人は以前から、ミュージカルで共演するなど親交を深めてきた。

 古川「(京本に対して)彼はすごく努力家で、ストイックな一面があります。同じ舞台に出演する中で感じることもありましたし、彼が主演している作品を見た時に、見えないところでどれだけ努力しているかが、ステージ上からすごく伝わってきました」
 
京本「雄大くんは“お兄ちゃん”みたいな存在で、10年前からたくさん支えてもらっていました。以前に共演した時は、地方公演中に一緒にカラオケへ行って、(キーの高い)X JAPANの曲を地声で歌うゲームをしていました(笑)」

以前から舞台で共演し、仲の良い古川㊧と京本

以前から舞台で共演し、仲の良い古川㊧と京本

 歴代の主演を務めてきた井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎の三人は、日本のミュージカル界をけん引する存在へと飛躍した。その後を追い、今後さらに活躍していくであろう若手俳優二人の熱演に、期待は高まる。

 古川「5代目のモーツァルト(京本)が誕生し、前回からキャストも変わっています。このカンパニーならではの“色”をお届けしていきたいと思います」
 
京本「とても難しい役なので、心身がボロボロになるくらい、限界まで突き詰めて演じていきたいです。ぜひ、会場にお越しください」

主演への意気込みを語る京本

主演への意気込みを語る京本

 
◆プロフィル
 ふるかわ・ゆうた 1987年7月9日生まれ、長野県出身。2007年の俳優デビュー以降、舞台を中心に、ドラマや映画などでも活躍。主な出演作はミュージカル「エリザベート」(12年ほか)、「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」(23年)、ドラマ「ハヤブサ消防団」(同)など。

 きょうもと・たいが 1994年12月3日生まれ、東京都出身。アイドルグループ・SixTONESのメンバーとして、2020年にCDデビュー。歌手のほか、俳優としても活動。主な出演作はミュージカル「ニュージーズ」(21年)、ドラマ「お迎え渋谷くん」(24年)など。28日から主演映画「言えない秘密」が全国公開。

 【記事・写真】宮本光二
 

◆公演情報

 【日程・会場】8月19日(月)~9月29日(日) 東京・帝国劇場 ※8月21日(水)、28日(水)、9月2日(月)、10日(火)、18日(水)、24日(火)は休演。9月1日(日)、14日(土)は貸し切りのみ。日により公演回数は異なる。
 
【料金】S席1万7500円、A席1万1000円、B席6000円、1階補助席1万2000円、2階補助席6000円(税込み) ※土日祝日・千秋楽は各席1000円増し。
 
【一般発売】7月13日(土)から
 
【問い合わせ】東宝テレザーブ 03(3201)7777
 
※この他、10月に大阪、11月に福岡で上演。

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