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東京富士美術館の海外文化交流特別展「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」 7月6日から2024年6月20日

 東京富士美術館(八王子市)の海外文化交流特別展「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」が7月6日に開幕する(9月29日まで)。
 
 アメリカのボストン近郊に立つウスター美術館。ヨーロッパやアメリカの絵画・彫刻、世界各地の現代美術まで、所蔵品は約4万点に上る。1898年の開館当初から、印象派の絵画も積極的に収集してきた。美術館として、世界で初めてモネの「睡蓮」を購入したことでも知られる。

クロード・モネ「睡蓮」1908年 油彩、カンヴァス ウスター美術館 Museum Purchase,1910.26/Image courtesy of the Worcester Art Museum

クロード・モネ「睡蓮」1908年 油彩、カンヴァス ウスター美術館 Museum Purchase,1910.26/Image courtesy of the Worcester Art Museum

 本展では、その「睡蓮」をはじめ同館が所蔵する珠玉の印象派コレクションを中心に、約70点の名作を一挙公開。モネ、ルノワール、セザンヌらフランスの印象派の作品に加え、これまで日本で紹介される機会が少なかった“アメリカ印象派”のハッサムらの絵画が出品される。
 
 印象派が世に知られるようになったのは、19世紀後半。1874年、モネをはじめとする若手の画家たちがフランス・パリで展覧会を開催した。後に「第1回印象派展」と呼ばれる展示会である。
 
 印象派が台頭するまでの西洋絵画は、神話や旧約聖書に沿ったテーマで、現実よりも「理想」を表現した作品が多かった。
 
 一方、印象派の画家たちは目に映るありのままの「印象」を描写することに重きを置き、自然や市井の人々など身近な景色を描いた。
 「光」を意識した鮮やかな色彩、大胆な筆遣い……。印象派の作品は、徐々に多くの人を魅了していった。
 
 その中心地となったパリには、国外から多くの画家が集まり、印象派の表現方法を学び、自国に持ち帰った。中でも、米国に渡った画家たちは、“アメリカ印象派”として独自の発展を遂げていく。
 
 本年は、第1回印象派展の開催から150年。西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の影響をたどる絶好の機会となろう。

ジョゼフ・H・グリーンウッド「リンゴ園」1903年 油彩、カンヴァス ウスター美術館 Bequest of Ruth G.Woodis, 2017.25/Image courtesy of the Worcester Art Museum

ジョゼフ・H・グリーンウッド「リンゴ園」1903年 油彩、カンヴァス ウスター美術館 Bequest of Ruth G.Woodis, 2017.25/Image courtesy of the Worcester Art Museum

 【案内】
 ▽会期=7月6日(土)~9月29日(日)。月曜休館(祝日は開館し、翌火曜休館)。
 
 ▽開館時間=午前10時~午後5時(入館は同4時30分まで)。
 
 ▽入場料=一般1500円(1200円)、大学・高校生900円(800円)、中・小学生500円(400円)。未就学児は無料。土曜は中・小学生無料。カッコ内は20人以上の団体、65歳以上の方、東京富士美術館のLINE公式アカウント登録者等の各種割引料金。

休館のお知らせ

 東京富士美術館で開催中のロバート・キャパ展は6月23日(日)まで。
 
 展示替えのため、6月24日(月)から7月5日(金)まで全館休館します。