〈座談会〉 弟子が師の心を継いで実現していく 日中友好「次の50年」を我らの手で! 2024年6月13日

  • 政界浄化へ公明が存在感を発揮
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  • 〈出席者〉原田会長、谷川主任副会長、沼倉女性部書記長、金田副青年部長、立石女性部主任部長

 金田 池田先生の中国初訪問から50年。先生が架けられた日中友好の「金の橋」を、さらに強固にしていくことは弟子の誓いです。
  
 立石 先生は初訪問当時の真情を「大願は、一代では成就できない。弟子が師の心を受け継いで立ち上がり、実現していくのだ。そこにこそ、弟子の使命があり、師弟の大願成就がある」とつづられています。
  
 谷川 “日中友好の「次の50年」を我らの手で!”との決意のもと、このほど青年を中心とした100人で中国を訪問しました。
  
 沼倉 行く先々で真心の歓迎を受け、不思議なほど天候にも恵まれ、先生が築かれた「友好の道」を深く実感する日々でした。
  
 谷川 中国には「飲水思源――水を飲む時に、井戸を掘った人のことを忘れてはならない」との言葉があります。どの識者も、こうした言葉を通し、日中の国交正常化と友好に尽くされた池田先生の貢献の偉大さを強調されていました。
  
 原田 招へい元の中国人民対外友好協会の楊万明会長との会談では、同協会の創立が70年前の5月3日であることが話題になり、「不思議な縁を感じますね」と話が尽きませんでした。
  
 金田 北京での答礼宴には、中日友好協会の殷蓮玉理事の姿もありました。殷理事は、50年前に池田先生が中国への第一歩をしるされた深圳で最初に出会った“友人”です。
  
 原田 先生と対談集を編んだ王蒙元文化部長、程永華元駐日中国大使、周秉徳氏をはじめ周総理の親族の方々、北京大学に中国初の池田思想の研究会を立ち上げた賈蕙萱氏らもおられました。先生が一人また一人と信頼の絆を結ばれてきたからこそ、今日の「友誼の道」はあります。
  
 立石 北京大学での交流会では、福井のヤング白ゆり世代の友が、友好継承の決意を語りました。福井は、文豪・魯迅が恩師と慕った藤野先生の出身地です。彼女は高校生の時に中国でホームステイを経験。日中関係が厳しい時代でしたが、ホストファミリーは家族のように温かく迎え入れてくれたそうです。
  
 沼倉 “メディアだけでは真実は分からない。人と人の触れ合いこそ大切”と感じた彼女は、創価大学に進学後、中国研究会に所属。10年前の2014年には部長を務め、中国の友との交流を重ねました。
  
 原田 先生は、「青年交流をさらに活発に進めつつ、これまで育まれてきた友好の礎を、いかに具体的な協力へと発展させていくか」「こうした挑戦の積み重ねの中で、日中友好の絆は世々代々と受け継がれ、崩れないものとなっていく」と語られています。民衆交流、文化・教育・平和の交流こそ、永遠の友好を築く道なのです。

友好を引き継ぎ、新たな章を共に開く――北京大学での日中の青年による交流会

友好を引き継ぎ、新たな章を共に開く――北京大学での日中の青年による交流会

民衆・文化の交流

 谷川 本年3月から5月には、民音が主催する「中国雑技団」の公演が全国で行われました。明年には、上海歌舞団による「舞劇『朱鷺』」の民音公演も計画されています。
  
 原田 東京富士美術館による「世界遺産 大シルクロード展」も東京、九州、東北で行われ、中国の一級文物を含む約200点が公開されています。今後は四国、中国方面、関西でも開かれる予定です。
  
 谷川 今回、妙法蓮華経を漢訳した鳩摩羅什の出身地である新疆の博物館等を見学しました。日蓮大聖人は「羅什一人だけが、教主釈尊の経文に自分の考えを入れなかった人」(新1382・全1007、趣意)と仰せです。いにしえの壮大な仏法東漸の歴史を垣間見る思いでした。
  
 沼倉 また、中国の成都市美術館では現在、東京富士美術館が所蔵する、西洋絵画のコレクション展も開催されています。
  
 原田 7月には、「中華全国青年連合会(全青連)」の招へいで、青年の代表が訪中する予定です。私たちはこれからも、「民衆の交流」「文化の交流」そして「青年の交流」を通して、“真金の友好”を築き、日中の平和の未来を輝かせていきたいと思います。

政治腐敗の除去へ

 立石 自民党派閥の政治資金問題を受け、自民党が提出した政治資金規正法の改正案が衆院を通過し、参院で審議されています。
  
 金田 「政治腐敗の除去」は、公明党の党是です。今回の改正案の作成に当たって公明党は、どの党よりも早く「政治改革ビジョン」を発表。政治家の責任・罰則強化、政治資金の透明性向上に向け、自民党とも一歩も引かずに協議を重ねてきました。
  
 立石 その結果、現状20万円超の政治資金パーティー券購入者の公開基準は、自民党案の「10万円超」から、公明党が訴えた「5万円超」で決着しました。
  
 谷川 議員が政党から受け取り、報告不要のため、“使い道がブラックボックスになっている”と指摘される「政策活動費」については、使途の公開に加え、監査する「第三者機関」の設置を反映させました。
  
 原田 そもそも公明党は議員に対し、政策活動費を一切支給していません。東京大学の牧原出教授は「公明党が提案した『第三者機関』の設置で政治とカネを監視せよ」と訴えています。
  
 金田 早期の実現を求めます。また、再発防止の“一丁目一番地”ともいえる、いわゆる「連座制」の強化も明記されました。これにより、“秘書がやった”などと言う、議員の“言い逃れ”は今後できなくなります。2009年の民主党政権下の時代にも、公明党が訴えてきたものです。
  
 沼倉 「政界浄化の公明党」として存在感を発揮したことにより、新聞各紙も「首相、公明案丸のみ」(朝日)、「『10万円超』に固執していた自民が公明の主張を受け入れた」(毎日)、「公明案の受け入れ」(読売)などと報じていました。
  
 金田 公明党は間もなく、「公明ハンドブック2024 結党60年記念号」(A5判、100円〈税込み〉)を発刊します。今国会の成果を訴えながら、不正を許さない政治の実現へ、ますます力を発揮してもらいたい。