名字の言 日蓮大聖人に学ぶ「一人立つ精神」2024年6月11日

 先日、教学部任用試験(仏法入門)の勉強会を担当した。参加者は、中学生から年配者までと実に幅広い。仏法用語に初めて触れる友がほとんどだった▼この日は「日蓮大聖人の御生涯」を学んだ。「御書」「法華経」「立正安国」「自界叛逆難」「他国侵逼難」「国主諫暁」――。普段、当たり前のように使う仏法用語を分かりやすく伝えるのは意外と難しい。1時間半の講義時間が、あっという間に過ぎた▼大聖人の御生涯。それは妙法弘通の不屈の歩みであられた。日本で大聖人ほど宗教的迫害を受けた人はいないといわれるが、荒波が襲いかかるような、大難に次ぐ大難の御一生だった▼思想家の内村鑑三は、著作『代表的日本人』で5人の人物を紹介しているが、その一人が大聖人である。「日蓮ほど独立独歩の人はほかに思いつきません。まさにこの日蓮が、その独創性と独立精神によって、仏教を日本の宗教にしたのです」(齋藤慎子訳)。「独立精神」とは「一人立つ精神」にほかならない▼大聖人の仏法は、大聖人に直結した創価学会によって192カ国・地域へと広がり、「世界宗教」として飛翔する。任用試験の勉強を重ねながら、共々に「一人立つ精神」の人に成長することを誓い合いたい。(側)