〈未来部育成のページ〉 記者も学び始めたこの一冊2024年6月6日

  • 「民衆こそ王者」第16巻

 記者は都内在住の区男子部長。未来部の役職に就いた経験なし。「未来部育成のページ」担当になってから、先輩に薦められた本を読んでいます。その一冊が評伝『民衆こそ王者』第16巻「未来に生きる人」篇(潮出版社刊)です。

評伝『民衆こそ王者』第16巻「未来に生きる人」篇(潮出版社刊)

評伝『民衆こそ王者』第16巻「未来に生きる人」篇(潮出版社刊)

 未来部時代に池田先生から励ましを受けた人、その瞬間を間近で見た幹部の証言等を基にまとめられています。読むと自分がその場にいるかのような感覚を覚えます。
 
 1983年7月に鹿児島の研修道場で行われた未来部研修会。先生は思い出をつくってあげたいと、花火大会を行いました。少年少女部員に手持ち花火が渡され、先生の点火した火が一人また一人へ。先生は語ります。「広宣流布も、この花火のように、一つの火から燃え広がっていくんだよ」
 
 私も“火”の一つになろうと先月、地元の新入生歓迎部員会へ。未来部の会合に参加するのは、男子部になって初。担当者の方々による真心の準備に、まず驚きました。会場が華やぐ装飾。軽快なBGM。楽しくて分かりやすい映像……。
 
 本編のグループトークで、私は進行役を買って出ました。5人の中学生は全員が初対面。私は懸命に話を回そうとするも空回り。汗が噴き出て、顔は火がついたように真っ赤に。それでも少しずつ打ち解ける中、ある中学生の語った体験が共感を呼ぶと、2人目、3人目と自然に続き、最後は笑顔が広がりました。
 
 終了後、総区未来部長に話を聞きました。ご本人は未来部時代、会合に参加していなかったそうです。「だから、未来部員が足を運んでくれるだけで、本当にすごいと思う」と。今なら、自分に関わり続けてくれた担当者の思いも分かる。「少しでも楽しい思い出を残してあげたいんだ。池田先生みたいに」
 
 本書の冒頭には、こう記されています。「未来」は「今、この時」の真剣勝負でつくられる――気づいたら、本が付箋だらけになっていました。
  
  
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