〈社説〉 2024・5・29 大成功で終えた韓日青年交流2024年5月29日

平和と友情の虹の橋を永遠に

 今月17日から4日間にわたって行われた「韓日青年友好交流団」の諸行事が大成功に終わった。
 
 学会は、これまで何度も日本と韓国の青年世代の交流を重ねてきた。その道を開いたのは、日韓両国の友好を願う池田先生である。
 
 まだまだ反日感情の強かった1990年9月22日、池田先生は韓国の首都ソウルで行われた「西洋絵画名品展」の開幕式に東京富士美術館の創立者として出席し、「貴国は日本の文化の大恩人」と語った。この発言は韓国メディアでも報じられ、日本に対する韓国の人々の認識を改めるきっかけにもなった。その後も先生は「兄の国」「師匠の国」と尊敬の念を示し、文化や教育、民衆の草の根の交流を推進してきたのである。
 
 新型コロナの影響もあり、4年半ぶりの実施となった今回の青年交流団。全員で、先生と韓国識者との対談集や『新・人間革命』などで韓国の歴史や広布の歩みを学び深めつつ、それぞれが広布拡大の実証をもって韓国に向かった。
 
 メイン行事の一つとなった交流交歓会は、ソウル・釜山・大邱・光州など、まさに韓国全土の50会館に、交流団100人が数人ずつに分かれて参加した。
 
 交流団が会館に入ると、韓国の友の大歓声。団員の名を記したカードを掲げる友、日本語で迎える未来部の友。池田先生と韓国の友の思い出の品を紹介する展示コーナーでは、青年部が練習を重ねたという日本語で懸命に説明してくれた。ある団員は「“これほどまでに”と思える歓迎、心遣いに圧倒された」と語っていた。
 
 交歓会では、交流団が韓国語で自己紹介を。両国の友による信仰体験の発表などが行われた。
 
 にぎやかな交歓会のほか、各地で少人数の懇談も活発に。池田先生との原点、師弟の精神の継承、後継の育成、広布拡大の要諦――自由に語り合う中、両国の友の問題意識の多くが共通していることに気付いた。広布と社会を担う主体者として、皆が真剣に悩み、考え、未来を見つめていた。
 
 今回の交流では、日韓の青年の「師を求める心」を強く感じた。この心の共鳴こそ、崩れない両国友好の土台になると確信する。
 
 世界広布へ、胸中の師と共に進む両国の池田門下の絆を一段と強く、先生が築いた「平和と友情の不滅の虹の橋」を受け継ぎ、若い力で輝かせていきたい。