〈男子部のページ〉 青年の月・7月へ――会合参加者の倍増に挑戦2024年5月23日

  • 知恵と工夫凝らした学会活動の「新しいカタチ」を

 男子部は現在、青年の月・7月へ、「青年部幹部会」の配信行事における「会合参加者の倍増」を目標に、励ましの拡大に挑んでいる。ここでは、知恵と工夫を凝らした「新しいカタチ」の学会活動を模索する組織を紹介していく。

高知総県――キッズスペースや双方向の会合が好評

高知文化会館のロビーに設けられたキッズスペース。子どもたちがジェスチャーゲームなどを楽しんだ

高知文化会館のロビーに設けられたキッズスペース。子どもたちがジェスチャーゲームなどを楽しんだ

 ジェスチャーゲームや塗り絵をしたり、紙飛行機を飛ばしたりと、思い思いに遊ぶ子どもたち。これは、先月28日、高知総県男子部の総会が行われていた高知文化会館のロビーでの一こまだ。

 「男子部では最近、大きな単位の会合のたび、こうしたキッズスペースを設けています。男子部による子育て世代向けの取り組みの一環で、会合に参加する男子部メンバーの家族も一緒に会館に足を運んでもらえればと思っています」

 こう語るのは、今月、高知総県青年部長に就任した松岡陽聖さん。現在、妻と共に、3人の子どもを育てている。

 子育て当初から夫婦共に学会活動との両立に悩んできた。

 「特に男性の育児参加は、社会的な流れにもなってきています。子育てに携わる方が多くいる男子部のリーダーとして、皆が生き生きと活動に励めるように、知恵と工夫を凝らそうと思いました」と松岡青年部長。

 特に意識したのは「学会活動と子育ての場をなるべく近づけること」。

 4年半余の総県男子部長時代で、男子部メンバーが子どもと一緒に参加できる会合「パパキッズフェス」を開催したり、男子部の会合と同じように、女性部の会合でも、家族が一緒に参加できるキッズスペースを設置したりしてきた。
 

高知総県男子部総会。ディスカッションが行われるなど、会合の内容にも知恵と工夫が光る

高知総県男子部総会。ディスカッションが行われるなど、会合の内容にも知恵と工夫が光る

 男子部メンバーからの反響は大きい。

 妻・瑠美さん(白ゆり長)と共に惠ちゃん(4歳)、稜ちゃん(2歳)の2人の子育てに励む河上健太さん(男子部員)は「今では、会合にキッズスペースがあるのが当たり前の感覚ですが、本当にありがたいと思っています」と。

 また、メンバーの妻たちからも「家族に『キッズスペースあるから会合に行こう』と言えるのは大きい」「他の男子部の奥さまと交流ができて良かった。とても貴重な機会でした」との喜びの声が寄せられている。

 高知総県男子部の会合は、キッズスペース以外にも、工夫が光っている。

 「今までにない双方向の会合でとても良かった」「初対面の方と対話することができたので有意義な時間を過ごすことができました」――男子部総会のアンケートで好評を集めていたのが、小グループに分かれてのディスカッションだ。

 「自ら話すことで元気になるし、何より信心への主体性が生まれる」(松岡青年部長)との思いで設けられたもの。

 総会では、テーマ「信心して良かったこと」のもと、地域や年齢が異なるメンバー同士が自身の信仰観や人生観を率直に語り合った。

 こうした知恵と工夫を凝らした数々の取り組みを通し、会合参加者の水かさを増してきた高知総県。北岡総県男子部長は誓っている。

 「これからも、『子育て世代』や『主体性』を意識した取り組みを深化させていきたいと思います」
 

総栃木――学び合い共に成長する「壮男デー」

学生部と合わせて普段の3倍超が集った総栃木の男子部総会

学生部と合わせて普段の3倍超が集った総栃木の男子部総会

 いち早く、「会合参加者の倍増」を成し遂げたのが総栃木男子部だ。

 先月27日に行われた総栃木男子部総会(栃木平和会館)には、学生部も合わせて、普段の3倍超の500人以上が集まった。その躍進の原動力こそ、“壮男一体”の取り組みだった。

 総栃木では、2年前、岡田総栃木男子部長が小渕総栃木長に“壮年部の先輩と訪問・激励を通して絆を強めたい”と相談。以来、“総栃木長は総栃木男子部長と”“総県長は総県男子部長と”というように、同じエリアを担当するリーダーが率先して、ペアで励ましに走った。一緒に動くことで、「今の男子部世代の思いや実情を肌で感じることができたのが大きかった」と小渕総栃木長は振り返る。

 少子化が加速する中、若い世代の転出者が減ることはなく、総栃木では近年、男子部員が地区や支部などのリーダーを担えなくなってきている。

 岡田総栃木男子部長は、「現状を壮年の幹部が理解してくださり、男子部では手の届かない部分を、応援してくださるようになったんです」と語る。各部一体で、男子部大学校生の輩出にも取り組むようになった。
 

男子部大学校7期生の檜垣愛志さん㊨と語り合う小山県の戸澤迅県男子部長㊥と小嶋信司地区部長

男子部大学校7期生の檜垣愛志さん㊨と語り合う小山県の戸澤迅県男子部長㊥と小嶋信司地区部長

 そして迎えた「世界青年学会 開幕の年」の本年。総栃木では、1月から毎月1回の「壮男デー」を設けることを決定した。壮男一緒に勉強会や訪問・激励をするもよし、男子部の実情を壮年部とディスカッションするもよし、取り組みは分県ごとに自由に検討することになった。

 岡田男子部長は「とにかく我々の思いとビジョンを、壮年部の先輩に語っていこうと男子部に訴えてきました」と。一方で、小渕総栃木長は「同じ目線で聞くことに徹する。訪問はアポを取って、男子部時代の武勇伝は語らないなど、壮年部には具体的な心構えを共有しました」と語る。

 各地でも忌憚なく意見が交わされた。「会合ではなく懇談を」「壮年の先輩の体験が聞きたい」「若い世代が共感する失敗談を語ろう」「一人一人の状況を共有し、その人に合った励ましがしたい」などなど。

 それら創意工夫の「壮男デー」の総決算となったのが、4月末の男子部総会だった。岡田男子部長は「普段会えないメンバーが数多く会合に集えたのは、壮年・女性部の応援があってのことです。しかし、男子部も最後まで執念を燃やして取り組めました。その結果だとの自信も持てました」と力を込める。

 総栃木の中でも、“壮男一体”の励ましが進み、昨年末には男子部の地区幹部10人が誕生した小山県。

 戸澤迅県男子部長は「総会に向けても、男子部では激励が届かなかったメンバーを壮年部の先輩が徹底して励まし、男子部につないで会わせてくださったんです」と。

 檜垣愛志さん(ニュー・リーダー)も就職に悩んでいた時、幼い頃から知っている壮年部の小嶋信司さん(地区部長)に励まされた。「会合連絡の文章まで、若い世代が読みやすいように配慮してくださる、小嶋さんの真心を感じます」と檜垣さん。

 一方の小嶋さんは「今の若者は真面目で、人への配慮が細やかです。私自身、檜垣君と接する中で学ぶことが多く、成長させてもらっています」と語る。

 学び合い、共に成長する「壮男デー」。その取り組みを一層進化させるため、総栃木では今月、「壮男座談会」を盛大に開催。青年の月・7月に行われる「青年部幹部会」の配信行事の大結集へ、雄々しく出発した。