【長野】#ひもとく⑳ 第5巻「歓喜」の章2024年5月18日

 電子版企画「#ひもとく」では、支部長・支部女性部長の代表に小説『新・人間革命』を学ぶ中で感じたこと、実践、決意を語ってもらいます。

茅野圏・富士見支部 五味浩美さん(60)
強き祈りで勝利の実証示す

 「歓喜」の章には、1961年10月に、スペインやスイス、オーストリアなどを訪れた山本伸一が信心を根本に自分の生命を磨くことの大切さを力説しています。

 特に「先駆者というのは辛いものだよ。すべて自分で考え、次々と手を打っていかなくてはならない。誰も頼りにすることはできない。しかし、だからこそやりがいもあるし、功徳も大きい……」との指導は、リーダーとして大切なことだと痛感。これからの活動でも、私から先駆していきたいきたいと決意しています。

 また、オーストリアでは、ベートーベンの墓碑の前に立ち、戸田先生の弟子として、万人の幸福と世界平和の実現を目指して決意するシーンが描かれています。

 いずこの地であっても常に師と心を一つにして戦う山本伸一の祈りと行動は、私たちも学んでいきたいと思いました。

 本章ではさらに、宗教戦争の歴史を紹介しながら、キリスト教の道へ進んだ友人との語らいを「森ケ崎海岸」の詩として詠んだことにも言及。

 私は中学時代、富士中学生合唱団に所属し、この歌を口ずさんできました。当時、私の家は生活苦で悩んでおり、“必ず信心で打開してみせる”と1日1万遍の唱題に挑戦したこともあります。今では、信心の基礎を築く尊い青春時代を過ごせたことは、生涯の原点となっています。

 これまで、さまざまな困難に直面するたび、「一念に億劫の辛労を尽くせば、本来無作の三身念々に起こるなり。いわゆる南無妙法蓮華経は精進行なり」(新1099・全790)との「御義口伝」の一節を思い起こしては、自らを鼓舞してきました。今では、歓喜に包まれた人生を歩むことができています。

 3人の息子たちも、皆、使命の天地で活躍。社会で堂々と実証を示しています。

 支部婦人部長(当時)として走りだして5年目を迎えました。これからも富士見の地で純粋な信心に励む同志のために、できることを精いっぱい取り組んでいく決意です。