〈女子学生部・教学のページ ダイヤモンドカレッジ〉 開目抄①2024年5月18日

 女子学生部「ダイヤモンドカレッジ」では、「開目抄」を学んでいきます(全8回を予定)。「開目抄」は女子学生部にとって、池田先生との原点となる御書です。「開目抄」を通して、苦難に負けない生き方を一緒に学んでいきましょう!

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もっちゃん:
新年度がスタートして、あっという間に5月になりましたね!

かいちゃん:
そういえば、女子学生部ではこれから御書の「開目抄」を学んでいくと聞きました!

しょーちゃん:
そうそう! 2人は御書を開いたことはあるかな?

かいちゃん:
あります……! でも、昔の言葉もたくさん出てきて、正直難しいなと思ってしまいました。そもそも、御書って何が書かれているんでしょうか?

しょーちゃん:
御書は、日蓮大聖人が執筆された論文やお手紙で、仏法の哲理や、信心を貫く生き方、弟子たちへの真心の励ましなどがつづられているよ。

かいちゃん:
生き方や、励ましも書かれているんですね!

しょーちゃん:
難しい言葉も出てくるかもしれないけど、今を生きる私たちにとって「心の羅針盤」になるような、大切なことがたくさん書かれているよ!
学生時代って、いろいろな悩みが出てくるよね。その時に、生き方の指針をもっているって大事だと思うの。

もっちゃん:
私は最近、サークルやバイト先での人間関係とか、両立に悩むことが多いです。

かいちゃん:
私は留学に挑戦したいと思っているんですけど、まだまだ現実と理想のギャップがあって……。

しょーちゃん:
私も実は、もともと落ち込みやすい性格で悩んでいた時があったんだ。その時に、先輩の薦めで御書を読むうちに、大聖人の悠然とした心に触れて、勇気が湧いてきたんだ!

もっちゃん:
そうだったんですね!

しょーちゃん:
池田先生は、「御書を拝して行動する限り、行き詰まることは絶対にありません」とご指導されているよ。2人の悩みも、御書の研さんを通して、一歩一歩良い方向に進むといいね! 「好きな御書の一節」もぜひ見つけていこう!

 夫れ、一切衆生の尊敬すべき者三つあり。いわゆる主・師・親これなり。また習学すべき物三つあり。いわゆる儒・外・内これなり。
(新50・全186)

 あらゆる人々が尊敬すべきものが三つある。それは主と師と親である。また、習い学ぶべきものが三つある。それは儒教などの中国の諸教と、外道(仏法以外の古代インド諸思想)と内道(仏教)である。

THERE are three categories of people that all human beings should respect. They are the sovereign, the teacher, and the parent. There are three types of doctrines that are to be studied. They are Confucianism, Brahmanism, and Buddhism.
(The Writings of Nichiren Daishonin, vol.1, p.220)

 本抄は文永9年(1272年)2月、佐渡流罪中の日蓮大聖人が51歳の時に、門下一同に送られたお手紙です。
 大聖人こそが主師親の三徳を具えた末法の御本仏であることを明かされた書であり、大聖人の仏法における重書中の重書といわれています。
 本抄の題号である「開目」とは、文字通り「目を開く」ことであり、一切衆生を救う大聖人に「目を開け」との呼びかけとも拝されます。

「主師親の三徳」は「開目抄」全体を貫くテーマ

 今回学ぶ御文は、「開目抄」の冒頭に掲げられた一節です。「主師親の三徳」は「開目抄」全体を貫くテーマでもあります。

 「主の徳」は人々を守る力・働きです。主には臣下を守り、生活を支える“責任”があるように、幸・不幸をもたらす因果の理法を示し、人々を守る徳を表します。

 「師の徳」は、正しい法に基づき、人々を教え導く力・働きです。何が正しく、どう実践すべきか、幸福になるための“智慧”を教え示すことを表します。

 「親の徳」は、人々を育て、慈しむ力・働きです。親が子を“慈悲”の心で包むように、全ての人を平等に、自らと同じ境涯へと高めようと育むことを表します。

 これらの三つの徳を兼ね具えた仏こそ、人々が根本として尊敬すべき対象であると教えられています。

 また、誰もが学ぶべきものとして、「儒教・外道・内道」を挙げられています。大聖人は、こうした世界の主要な思想・宗教を挙げて検討し、一応の結論として、内道の釈尊こそが、真の主師親であることを述べられます。

●空欄に入る言葉を考えてみよう!

<日女御前御返事>

この( ① )全く余所に求むることなかれ。ただ我ら衆生の法華経を持って南無妙法蓮華経と唱うる( ② )の肉団におわしますなり。
[新2088・全1244]

通解:この(①)を決して他の所に求めてはならない。ただ我ら衆生が法華経を持って南無妙法蓮華経と唱える(②)の肉団におられるのである。

Q1.( ① )に入る正しい言葉は?
ア.信心 イ.御本尊 ウ.仏法 エ.法華経

Q2.( ② )に入る正しい言葉は?
ア.生命 イ.仏性 ウ.胸中 エ.自身

 勇気も、智慧も、慈悲も、希望も、確信も、忍耐も、幸福へと前進しゆく、すべての力の源泉は、わが胸中にある。まさしく、創価の乙女の生命それ自体が、尊極の「仏の当体」なのである。
(『華陽の誓い』p.7)