〈社説〉 2024・5・18 あす学会常住御本尊記念日2024年5月18日

広宣流布への誓願を永遠に

 コロナ禍での中断の後、広宣流布大誓堂での「広宣流布誓願勤行会」が再開されて、まもなく1年となる。
 
 あるアフリカの友は誓願勤行会に参加し、「法華経の会座をほうふつとさせ、心から感動しました」と語った。それぞれ国家や民族、文化的背景などの異なる人々が一堂に会し、広宣流布の大願成就を心から祈る姿に、「霊山の一会、儼然としていまだ散らず」(新1054・全757)と深く感じられてならない。
 
 日蓮大聖人は三大秘法の一つである「本門の戒壇」について、法華経本門の肝心である、南無妙法蓮華経の流布を担う人材輩出のためのものとして捉えられていた。全世界の同志が集う広宣流布大誓堂、各地の会館、そして学会員各自が御本尊に向かって題目を唱える場こそ、「本門の戒壇」の意義を持っている。
 
 学会常住の御本尊は、第2代会長の戸田先生、第3代会長の池田先生の広布の誓願と共にあった。
 
 1951年(昭和26年)、戸田先生は会長就任に際し、「法華弘通のはたじるし」(新2086・全1243)としての学会常住の御本尊を発願。「大法弘通慈折広宣流布大願成就」「創価学会常住」の御本尊が、同年5月19日にしたためられた。戸田先生は、この御本尊に深き祈りをささげ抜いて、生涯の願業であった75万世帯の弘教を達成した。
 
 池田先生もまた、御本尊に全同志の健康・長寿と幸福、人間革命と一生成仏、そして「広宣流布大願成就」を祈り、人類の宿命転換、世界平和への旅に打って出た。
 
 池田先生はかつて、自身の人生の歩みと目標として、70歳までを「新しき人間主義の哲理を確立」、80歳までを「世界広布の基盤完成」とつづった。地涌の陣列は現在、192カ国・地域に広がり、海外の友は300万人に及ぶ。全人類に幸福の光を送る太陽の仏法は、世界を照らしている。
 
 きょうも広宣流布大誓堂では、学会常住御本尊のもと、日本、また世界の同志が広布への誓いを新たに出発している。
 
 日蓮大聖人が後世に託され、三代会長が現実のものとした世界広宣流布。その誓願と情熱は、私たち弟子が永遠に受け継ぐべき学会精神の根幹だ。
 
 池田門下の本舞台は、いよいよこれからである。