〈みんなで学ぶ仏法〉10 「守られた」ってどういう意味?2024年5月12日
全てに感謝できる勝利の結果に
登場人物
ハル たまに、お母さんが言っているのを聞くことがあるよ。
ユリ それは、お母さんが“諸天善神に守られた”と実感した場面だと思うよ。私も、同じように思ったことが何度もあるの。
アオ そうなんだね。
「諸天善神」って、どういった存在なのかな?
ハル “信心に励んでいる人を助けてくれる”みたいなイメージがあるかな。
ユリ 「諸天善神」は、「南無妙法蓮華経」の題目を唱え、仏法を実践する人を守る、さまざまな“働き”のことなの。
御書には、「末法において法華経を行ずる者を、諸天善神が必ず守護するのである」(新1046・全750、通解)と教えられているの。
いざという時に助けてくれる友人に恵まれたり、環境や状況によって守られたりと、“諸天善神の働き”は、いろいろなカタチで現れるんだよ。
アオ へー! それが「守られる」っていうことなんだね。
でも、“守られない”ってことはないのかな?
この前、しっかりと勤行・唱題をしてから家を出た直後に大雨が降ってきて、“最悪”と思ったことがあったよ。
ハル それは、天気予報をしっかり見れば分かるじゃん。スマホでも、雨雲の動きを調べられる時代だし。
ユリ アオの気持ちも分かるよ。
時には、“信心しているのに、なぜ?”と思うようなことがあるかもしれない。でも最終的には、必ず守られるんだよ。
池田先生は、「諸天の加護は絶対です。その時その時の結果は、仮に自分が望んだものとかけ離れていたとしても、最終的に、“あれは守られていたのだ”“全部、深い意味があったのだ”と、感謝できる勝利の結果になります」とつづられているの。
アオ その時の結果だけでは、分からないということなんだね。
確かに、傘を取りに家に戻った時、忘れ物に気が付いたんだ。“守られた”ということなのかも。
ユリ 日蓮大聖人は、「諸天善神の守護といっても、人の心が強いことによるということである。法華経は、よい剣であるが、その切れ味は使う人によるのである」(新1608・全1186、通解)と教えられているんだ。
“守られるのを待つ”というような姿勢ではいけない。大切なのは、何があっても題目を唱え抜く強い信心によって、“諸天善神を揺り動かしていく”強い心なんだね。
ハル なるほど。「守られた」っていう言葉のイメージが変わったよ。
アオ 今度のテスト前には、必ず、しっかりと勤行・唱題をするようにするよ。
ユリ それも大事なことだけれど、勉強も、ちゃんとしましょうね(笑)。
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