〈壮年部のページ〉 「王城会」特集2024年5月11日

  
 本年は、会館厳護の使命を担う壮年部の人材グループ「王城会」が、全国整備されて15周年。ここでは、新潟・三条燕文化会館と愛媛・松山文化会館で、創価の宝城を守り支える友の取り組みを紹介します。
  

●新潟・三条燕文化会館
 牙城会と共に無事故2800日超

新潟・三条燕文化会館の王城会が、爽やかな笑顔と誠実な応対で来館者を迎える

新潟・三条燕文化会館の王城会が、爽やかな笑顔と誠実な応対で来館者を迎える

  
 金属加工業が盛んで、ものづくりの町として知られる新潟・三条市。三条燕文化会館は、JR燕三条駅から車で約15分の場所に立つ。この“広布の城”を守るのが、三条圏の王城会(壮年部)と牙城会(男子部)である。
  
 「私たちの伝統は、牙城会と共に培ってきた“絶対無事故”の精神です」。王城会の圏委員長・石口直樹さん(53)=本部書記長、支部長兼任=は胸を張る。特に冬場は積雪や路面凍結などが多いため、連携を密にし不測の事態に対応できるよう努力を重ねた。結果、無遅刻・無欠席、無事故の任務日数は連続2800日を超えた(4月末時点)。  
 また、任務は牙城会とペアで行うこともある。壮年・男子部が活動の様子を語らう中で、互いに信心の触発を受け、「決意を深め合う場」となっている。さらに牙城会員が壮年部に移行後、すぐに王城会の一員になれる体制を構築。これらの“壮男一体”の取り組みが、無事故への誓いをより強固にしている。
  
  
  

三条燕文化会館の王城会の代表が記念のカメラに

三条燕文化会館の王城会の代表が記念のカメラに

  
  
 メンバーの励ましに奔走する各本部責任者の活躍が光る。中川勉さん(66)=副本部長=は、3カ月ごとに作成される任務表の手渡しにこだわり、訪問・激励に率先する。大橋正明さん(46)=ブロック長、近藤善仁さん(43)=地区幹事=も、一人一人への声かけを大切にしている。
  
 石口委員長は力を込める。
 「今後も新たな人材と共に成長しながら、『地域と社会の柱 王城会』との指針のままに皆で前進していきます」
  
  

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●愛媛・松山文化会館
 定例会で信心の息吹を伝える

“青年の心意気”を燃やし、広布拡大に駆ける愛媛・松山文化会館の王城会の友

“青年の心意気”を燃やし、広布拡大に駆ける愛媛・松山文化会館の王城会の友

  
 「王城会は、広布の主体者としての自覚を促す絶好の機会となります」と語るのは、愛媛池田松山県委員長の山本誠一さん(69)=副県長。同県の松山文化会館を警備する、松山栄光圏と松山希望圏の王城会は、人材の裾野を大きく広げている。
  
 その原動力の一つが、年に3回行う定例会である。毎回、王城会歌「広布の英雄」を合唱し、体験発表を盛り込む。先月は、筋ジストロフィーと闘う河野徹さん(50)=地区部長=が対話拡大に挑む模様を報告。工夫を凝らし、信心の息吹を伝えている。
  
 一昨年からは、同会館の副警備長・宮野俊明さん(54)=本部書記長、支部長兼任=の提案で本部責任者会を実施。宮野さんは「広布の最前線を走る本部責任者の皆さんが、人材発掘と育成の意識を強くもって取り組んでいます」。任務内容の改善や定例会の充実など、活発に協議を重ねる。
  
  

無事故の任務を目指し、協議を重ねる松山文化会館の王城会

無事故の任務を目指し、協議を重ねる松山文化会館の王城会

  
  
 また、任務表の作成にも心を砕く。希望日の確認など一人でも多くの人が任務に就けるよう配慮しつつ、経験が浅い人にはベテランがサポートする体制を整えた。警備長の貞方勝幸さん(75)=副圏長=は「世代などの垣根を越えた交流が、信心の大きな触発になっています」と。こうした取り組みが実を結び、王城会をきっかけに、学会活動を始める友も多いという。
  
 「王城会は“守り”じゃないよ、“前進”だよ」――池田先生の言葉を胸に、松山の一騎当千の黄金柱は、学会厳護の道を力強く歩む。
  
  

◆創価の黄金柱に贈る~池田先生の言葉~

 (山本伸一は1976年の晩秋、会館警備などの任務に就く友へ)感謝の思いを込めて語った。
 「みんな、大変ななかで頑張ってくれているんだね。ありがたいね。でも、広宣流布のため、仏子を守るための活動だもの、その苦労は、すべて大福運となって、自分に返って来るよ。そう信じて戦い抜く人が仏法者だ。また、その人が、最後の勝利者となるんだよ」(中略)
 「全神経を研ぎ澄ませ、注意力を働かせて、どんな小さなことも、決して見過ごしてはならない。
 注意力というのは、一念によって決まる。“事故につながりそうなことを、絶対に見落とすものか”という、責任感に裏打ちされた祈りが大事なんだ」
 (小説『新・人間革命』第24巻「厳護」の章、103ページ)
  
 ◇ 
  
 だれが見ていなくとも、私たちの一念・行動を、全宇宙の諸天・諸仏が見守っている。御本仏日蓮大聖人が、すべて御覧になっている。これを「冥の照覧」というのです。
 ゆえに信心は、他人に“どう見えるか”ではない。自分自身が“どうあるか”“どう行動したか”である。
 目には見えない「一念」と「行動」が、長い間には必ず目に見える結果となって現れてくる。長い目で見れば、その人の真実は、自然のうちに明らかになっていく。裏表のない人が最後に勝っていく。
 (『池田大作全集』第82巻、289ページ)