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歓喜のフランス総会 シャルトレット創価仏教センターで2024年5月7日

  • 世界青年学会の人材の大城 原田会長、永石女性部長ら欧州訪問団が出席

不撓不屈のエスプリ(精神)で師弟勝利の劇を!――歓喜の笑顔にあふれるフランスの総会(シャルトレット創価仏教センターで)

不撓不屈のエスプリ(精神)で師弟勝利の劇を!――歓喜の笑顔にあふれるフランスの総会(シャルトレット創価仏教センターで)

 【シャルトレット】フランスSGI(創価学会インタナショナル)の総会が5日午後(現地時間)、パリ郊外のシャルトレット創価仏教センターで盛大に開催された。これには、原田会長、永石女性部長、清水SGI事務総局長ら欧州訪問団が、フランス各地から集った同志、欧州9カ国の代表と共に出席。総会の模様はオンラインで同国各地に配信された。(記事=鯉渕和博、豊泉健太、写真=荒川孝広)

白亜の古城・シャルトレット創価仏教センター。地域に開かれた憩いの場としても親しまれている

白亜の古城・シャルトレット創価仏教センター。地域に開かれた憩いの場としても親しまれている

自然と歴史が調和するパリの街並み。市内を流れるセーヌ川の彼方にエッフェル塔を望む。今夏のオリンピック、パラリンピックの舞台として世界が注目する

自然と歴史が調和するパリの街並み。市内を流れるセーヌ川の彼方にエッフェル塔を望む。今夏のオリンピック、パラリンピックの舞台として世界が注目する

 今夏のオリンピック、パラリンピックを控え、熱気を帯びるパリから南へ車で1時間強。シャルトレットには、美しい自然と伝統的な街並みが残る。
 
 バルビゾン派を代表する画家のミレーらも魅了されたフォンテーヌブローの森にたたずむ古城は、いつも以上の活気にあふれていた。
 
 16世紀初頭からの歴史をもつプレ城を修復・改装したシャルトレット創価仏教センター。33ヘクタール(東京ドーム約7個分)もの広大な庭園を憩いの場として地域に開放する「オープンデー」でも、多くの近隣住民が訪れる壮麗な“文化と哲学の宝城”である。
 
 この日、フランス全土、欧州各地から、“広宣流布の英雄たち”が集い来た。ボンジュール(こんにちは)!――コロナ禍以後、初めて一堂に会した総会。同志が感動の出会いを喜び合う。
 
 フランスSGIは、青年部を先頭に平和の心を広げる対話に率先。本年の「11・18」へ、未曽有の青年結集を目標に勢いよく前進している。また、一人一人が「良き市民」として、社会貢献に励んでいる。
 
 自らの使命に生き抜き、勝利の姿で集った友また友。雨が上がり、雲間から顔を出した太陽が同志の凱旋を寿いだ。
 

池田先生のフランス学士院講演35周年 師の姿を模範に人間革命の道を

フランス総会の参加者が記念のカメラに。1991年の池田先生の訪仏の際、運営役員として出会いを刻んだ参加者の壮年は「心に師を抱いて戦ってきました。生涯、師弟の心を胸に広布に生き抜きます」と(シャルトレット創価仏教センターで)

フランス総会の参加者が記念のカメラに。1991年の池田先生の訪仏の際、運営役員として出会いを刻んだ参加者の壮年は「心に師を抱いて戦ってきました。生涯、師弟の心を胸に広布に生き抜きます」と(シャルトレット創価仏教センターで)

 フランスSGIは、宗教法人のACSBN(日蓮仏法創価協会)、文化法人のACSF(フランス創価文化協会)、営利法人のACEPからなる。
 
 同志は、同SGI・3法人を統括する長老会議の指導のもと、日蓮大聖人直結・御書根本の前進で、各人が信仰の深化を図るとともに、仏法の法理を語り広げている。
 
 さらに、社会の安定と発展に貢献する平和・文化・教育運動を幅広く推進。2016年には、ACSFが主催した「仏教経典 世界の精神遺産――写本と図像で知る法華経」展(東洋哲学研究所の企画・制作)が、パリのユネスコ本部で開催され、話題となり、18年には南部の都市・マルセイユでも開かれた。
 
 着実に前進を続ける同志の胸には、池田大作先生が贈った「広布の旅路は、人々が待望する平和と人間尊厳への大道です」「フランス社会の繁栄と発展のために貢献し、希望と安心を広げる『良き市民』として、光り輝いていくことを期待しております」との指針が刻まれている。
 
 また広宣流布の歴史をたどれば、フランスは草創の頃、発展の要となったヨーロッパ本部の事務所が設置された場所であるとともに、躍進の礎となったヨーロッパ会議の設立が発表された地であり、「欧州広布の源流」と輝く。
 
 池田先生は、1961年以来、13回にわたって、フランスを訪問。同志の幸福と勝利を誰よりも願い、エールを送り続けてきた。
 
 本年は、先生が12回目の訪仏の折、380年を超える歴史と伝統を誇る知性の殿堂・フランス学士院で、「東西における芸術と精神性」と題して講演を行ってから35年の節目を刻む(1989年6月14日)。
 
 講演で先生は、仏教の「縁起」「空」の思想や、法華経に示される生命のダイナミズムなどに言及し、「創造的生命」を開花・発現させる運動は、人間の内面的変革を通し、必ずや「精神革命」の道を開くと結論づけた。
 
 フランス学士院芸術アカデミーのマルセル・ランドフスキー終身事務総長(当時)が、「偉大なる一編の詩であり、生命の真髄への探究に捧げられた芸術です」とたたえるなど、先生の講演は大きな反響を広げた。
 
 この講演に象徴されるように、先生はフランスで日蓮仏法を基調に人間主義の哲学を縦横に語った。そして、美術史家ルネ・ユイグ氏や作家で元文化相のアンドレ・マルロー氏、アラン・ポエール上院議長らと誠実に友情を育んだ。
 
 人間精神の内奥に迫り、人生のあるべき道を説き、実直な対話で心を結ぶその姿は仏法者の模範であり、その振る舞いと言葉は、フランスの同志を永遠に鼓舞し続ける。

創立100周年へ 師弟勝利の大行進

フランス広布の新たな前進へ、求道の息吹にあふれる友。一人一人に人間革命のドラマが(同)

フランス広布の新たな前進へ、求道の息吹にあふれる友。一人一人に人間革命のドラマが(同)

 広布誓願の決意みなぎる歓喜の総会では、席上、アクペネ・ベナール総合青年部長、デルフィヌ・クライサック青年部長、ジャン・サンドル男子部長、イザボ・マニグリエ=ソティロパロス女子部長ら、青年部の新任人事が紹介された。
 
 青年部の新リーダーの誕生、さらには、有志による未来への誓いを託した歌とダンスに、場内から拍手喝采が鳴りやまなかった。
 
 フランスでは若人の活躍が目覚ましい。
 
 男子部のマチアス・カロフさんは、飛行機のパイロットとして、大手航空会社に就職を決めた。日々の唱題や学会活動を力として、選抜試験などに恐れや迷いなく立ち向かうことができたという。彼は信心を教えてくれた両親、同志、池田先生に、心から感謝している。広布のために使命の場所で戦い抜き、周囲の皆が夢を叶えていけるように、縁する青年を励まし続けていくことを固く誓う。
 
 女子部のヒロミ・オードランさんは、ホームレスを支援する職場に勤務。恩師記念室の開設を目指して学会活動に励む中、人間関係などが難しかった職場環境が好転。今では連帯感の強いチームと頼れる責任者がいる、皆が憧れる職場に。喜びにあふれて、仕事に信心に挑んでいる。
 
 総会では、フランスSGIのレスクシエ長老会議会長、マウエ婦人部長が、師の志を受け継ぎ、誓い新たに勝利の歩みをと力説。クライサック青年部長が躍進の決意を述べた。
 
 ハラップ欧州共同議長のあいさつの後、永石女性部長が師の行動に続き、信頼と友情を広げようと語った。
 
 原田会長は、第1次宗門事件における池田先生の反転攻勢の闘争に言及し、いかなる逆境にあっても青年の心と師弟の精神で立ち上がれば、道は必ず開かれると強調。師弟こそ一切の勝利の源泉であるとの確信も強く、報恩の一念で広布の青年城、民衆城を築きゆこうと呼びかけた。
 
 フランス広布の歴史に刻まれた感激の一日。強盛な信心を貫き、着実な前進を続けるフランスは今、青年と人材が光る黄金の時を迎えている。
 
 かつて先生はつづった。
 
 「時は来た/勇敢に立ち上がれ!/満々たる希望をもて!/新鮮な光で身を包みながら/新しき世紀の城門を開くのだ」「さあ 前進だ!/今再び/学会創立百周年の/二〇三〇年へ/共に行進しよう!」(長編詩「希望のシャトー〈大城〉よ 永遠に輝け!」)
 
 世界青年学会の人材の大城として創立100周年の栄光の扉を開く、フランスSGIの新たな師弟勝利の大行進が始まった。