〈座談会〉 世界に燦たる「音楽隊・鼓笛隊」 師弟の凱歌を永遠に響かせ2024年5月6日

  • 平和・勇気・希望を広げる
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  • 〈出席者〉長谷川理事長、沼倉女性部書記長、西方青年部長、水呉音楽隊長、鷲尾鼓笛部長

 沼倉 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」は、諸天も寿ぐ大晴天でした。創価の連帯は192カ国・地域に広がり、世界中を「太陽の仏法」の希望の大光が照らしています。
  
 西方 「5・3」を記念する入会勤行会も活発に行われました。青年部はいよいよの決意で、対話拡大・人材拡大に走っていきます。
  
 長谷川 5月3日は「永遠に、新たな出陣の日」と池田先生は言われています。皆が新鮮な思いで、広布の道を進んでいきましょう。

励ましの力が脈動

 西方 70年前の1954年5月6日、青年部の室長であった先生の提案で誕生したのが音楽隊です。3日後の9日に初出動を果たし、現在は「音楽隊の日」と輝いています。
  
 水呉 池田先生は「音楽隊は、師匠・戸田城聖先生の心を心として、私が創設した師弟不二の楽団である」と語られています。7・17「大阪大会」、3・16「広宣流布記念の日」の式典、5・3「第3代会長就任式」、そして本部幹部会と、音楽隊は常に先生と共に歩んできました。隊長就任に当たり、改めて「音楽隊/師弟の凱歌を/永遠に」とのお歌を命に刻みつけています。
  
 長谷川 「広布の楽雄」「文化の旗手」音楽隊は、各種コンクールで何度も日本一に輝き、日本各地に100以上の楽団を擁するなど、大発展しています。世界30以上の国・地域にも連帯が広がっています。
  
 鷲尾 「平和の天使」鼓笛隊も56年7月の結成以来、希望と勇気の音色を奏でてきました。各国でも平和のハーモニーを響かせ、国家の重要な式典で演奏するなど、社会貢献の歴史を刻んできました。それを先生は「使命に立ち上がった鼓笛の乙女たちの、幸せの人生行進の歴史」とつづってくださっています。
  
 沼倉 先月、女性部の代表が訪れた南アジアでも、各国で鼓笛隊出身者が活躍していたと聞きました。先生が鼓笛隊に贈った詩「平和の天使」を英語で暗唱する姿に感涙し、先生が断言された通り、“尊き鼓笛の青春に行き詰まりはない”ことを強く実感しましたと、振り返っていました。
  
 鷲尾 仕事や勉強、学会活動に練習と、必死の努力を重ねる“鼓笛の青春”こそ、無上の幸福と勝利の道であると確信し、鼓笛部長として、全国、全世界の“鼓笛姉妹”と師弟の妙音を響かせていく決意です。
  
 西方 音楽隊・鼓笛隊は、このゴールデンウイークだけでも、東京、広島、福岡、神奈川、静岡、愛知、和歌山のパレードなどに出演し、躍動のリズムで平和のマーチを広げています。
  
 長谷川 50年前、中部での本部総会の折、予定されていた音楽隊・鼓笛隊の市中パレードが雨で中止になったことがあります。先生はその時、落胆するメンバーの待機場所に駆けつけ、隊列の中へ飛び込み、演奏を聞き、たたえてくださったんです。音楽隊・鼓笛隊には、この先生の“励ましの心”が脈打っています。
  
 水呉 私が音楽隊に入ったのは九州にいた大学生の時です。そして2011年6月、その使命を深く自覚する出来事がありました。
  
 西方 復興支援で福島にいたんですね。
  
 水呉 はい。「被災者が集まる会合で何か演奏を」と依頼され、ピアノを習っていた私は学会歌を弾きました。拙いものでしたが多くの方が喜んでくださり、「頑張れる気がするよ」と声をかけられました。その時、改めて先生が作られた学会歌には、言葉では尽くせない“励ましの力”があることを教えていただきました。
  
 鷲尾 3月の「未来アクションフェス」には、音楽隊の創価ルネサンスバンガードと富士鼓笛隊が、昨年のマーチングバンド全国大会(中学生の部)で日本一に輝いた「綾北マーキュリーウィンズ」と一緒に出演しました。
  
 水呉 実は当日、“綾北”の中学3年生のメンバーが体調不良で出演できなくなりました。卒業目前の“最後のステージ”です。それを聞いたバンガードはすぐに、ねぎらいと「励ましのメッセージ」を送りました。「思いを受け止め、力に変え、演技・演奏をしました。“苦悩を突き抜けて歓喜へ”が、本日演奏した『歓喜の歌』の魂です。悔しい思いをしたからこそ、この心を最も理解できる人になれると思います」と。
  
 西方 メッセージを受け取ったコーチは大変に喜んでくださり、メンバー、スタッフ、保護者にも紹介し、「こうしたこまやかな配慮をできるのが一流だと思う。私たちも、そうした団体に成長しよう」と呼びかけられたと伺いました。
  
 長谷川 音楽隊・鼓笛隊にとっても共演して、学ぶことが多かったと思います。先生は折々に、“音楽には、明るい希望を輝かせ、生きる喜びを湧かせ、平和の共鳴を広げる力がある”と言われています。どうかこれからも、平和への連帯を広げていってください。

パレードに出演する音楽隊。鼓笛隊と共に各地で妙音を奏でる

パレードに出演する音楽隊。鼓笛隊と共に各地で妙音を奏でる

現代の「妙音菩薩」

 水呉 小説『新・人間革命』第30巻〈下〉は、2001年11月の本部幹部会で締めくくられています。このほど完成した音楽隊の新指導集『広布の楽雄』の巻頭で、当日の模様が紹介されています。
  
 鷲尾 この会合の冒頭で先生は「嵐にも/ああ 音楽隊/仏天の曲」「はつらつと/乱世に光る/鼓笛隊」と詠んでくださり、「世界一の音楽隊・鼓笛隊」とたたえてくださいました。
  
 長谷川 「音の哀楽をもって国の盛衰を知る」(新921・全88)を拝し、「広宣流布は、音楽や芸術を最大に尊重しゆく大文化運動である。音楽隊、鼓笛隊も、こうした仏法の本義のうえから創設された」とも強調されました。
  
 沼倉 「華やかな舞台の陰には必ず人知れぬ努力がある」「青春時代、鼓笛隊や音楽隊で、信心の訓練を受けきった人間は強い」と先生は明確に言われています。その通りに今、日本中、世界中で、若き日から全魂で多くの人々を鼓舞し、尊い汗を流してきた皆さんの活躍が光っています。
  
 長谷川 法華経に登場する妙音菩薩は、苦悩が多い社会に舞い来たり、「百千万億」もの音楽を奏でながら、衆生に生きる喜びと希望の生命力を送りました。現代の妙音菩薩である音楽隊・鼓笛隊のますますの活躍を期待しています。