名字の言 万代の広布の計は「五月三日」に2024年5月3日

 中国の言葉に、「一年の計は春に在り」とある。「春」は年の初めを指すので、日本の「一年の計は元旦にあり」と同じ意味だという▼春秋時代の名宰相の思想を伝える『管子』には、「三計(三つのはかりごと)」が記されている。「一年の計は、穀を樹うるに如くは莫く、十年の計は木を樹うるに如くは莫く、終身の計は、人を樹うるに如くは莫し」。“終身”は後に“百年”へと言い回しが変化した例もあるようだ。生涯の計画を立てるには人を育む以外にない▼7年ごとの広宣流布の未来図として、池田先生が「七つの鐘」構想を示したのは1958年5月3日。恩師・戸田先生が逝去して最初に迎えた「5・3」である▼後に先生は、2001年5月3日から始まる第2の「七つの鐘」、さらに23世紀までの遠大な展望を発表。それは「予言」ではなく、平和を願う「決意」だと語っている。生涯をかけて妙法という平和の種を世界中に蒔き、数え切れぬ人材の大樹を育てた。その激闘ありて今、私たちは無上の創価の道を歩むことができる▼二代・三代の会長就任日である5・3「創価学会の日」は“学会の正月”。元初の師弟の誓いを新たにしたい。わが人生、そして万代の広布の計は「五月三日」にある。(之)