SGI研修会で来日したアフリカ・ウガンダの友2024年4月28日

 今月中旬に行われたSGI研修会に、海外から求道の友が参加した。アフリカ・ウガンダから来日した2人のメンバーの声を紹介する。

SGI研修会に参加したアフリカのメンバー。ウガンダ以外にもガーナ、ケニア、タンザニア、南アフリカから友が集った(11日、神奈川文化会館で)

SGI研修会に参加したアフリカのメンバー。ウガンダ以外にもガーナ、ケニア、タンザニア、南アフリカから友が集った(11日、神奈川文化会館で)

■アミタ・シャムさん

絆結ぶ励ましを師と同じ心で

 今回で6度目の研修会参加になります。日本を訪問するに当たり、ケニアやタンザニアのメンバーと共に小説『人間革命』を読み、池田先生の「大阪の戦い」などについて学んできました。関西のメンバーとの交流を通し、関西魂を肌身で感じました。
 
 私はインドで生まれ、夫の仕事の関係で1994年からウガンダの都市ジンジャに移り住みました。97年には子どもに良い教育を受けさせたいとインドへ戻りました。しかし夫はウガンダに残ったまま。家族が一緒にいられないことに寂しさと不安が募りました。
 
 その時、信心をしていた義理の弟から「お題目を唱えたら良い方向に人生が変わるよ」と仏法の話を聞き、入会したのです。
 
 ありのままに祈る中、なんと夫が首都カンパラへ転勤となり、教育水準も満足できるものに。初信の功徳を感じ、99年に再びウガンダへ渡りました。
 
 ウガンダはキリスト教徒が多い社会です。仏法に興味を持ち、実践し始める人もいますが、中には家族の反対などから会合に来なくなる人もいます。
 
 しかし私は、決して希望を捨てません。ウガンダ広布を進めると、池田先生に誓ったからです。今年から「家庭訪問キャンペーン」を始めました。毎月、訪問・激励の週を定め、皆で楽しく挑戦しています。
 
 小説『新・人間革命』を読む中で心打たれるのは、主人公の山本伸一が目の前の人を大切にし、誰に対しても100%の力で激励をする姿です。
 
 私も、池田先生が教えてくださった励ましの心で、メンバー一人一人と心の絆を強めていこうと決意しています。
 
 ウガンダの友は「Never Be Defeated!(絶対に負けない!)」を合言葉に、異体同心の団結固く前進します。

アミタ・シャムさん(左手前)が奈良の同志と交流(14日、奈良国際友好会館で)

アミタ・シャムさん(左手前)が奈良の同志と交流(14日、奈良国際友好会館で)

■フローレンス・バインガナさん

各国で精神医療の普及に尽力

 今回、研修会に初めて参加しました。特に印象的だったのが、広宣流布大誓堂での誓願勤行会です。世界中から集まったリーダーたちが心一つに勤行・唱題する光景は、法華経の会座をほうふつとさせ、心から感動しました。
 
 私は1994年、自他共の幸福と世界平和を目指す仏法の生き方に共感し、ウガンダで入会しました。
 
 仕事では、医師としての経験を生かし、ウガンダの保健省でメンタルヘルス対策に取り組む部門の設置を主導。その後、世界銀行で医療制度の強化を目指す途上国への経済支援に携わりました。また、女性の権利などを守るためのさまざまなNGOの設立にも関わってきました。
 
 世界銀行での仕事が一段落し、英国の大学院の博士課程で学びながら将来のことを模索していたある日、参加した座談会で、メンバーが「誓願」の大切さについて話してくれました。そこから自身の歩みを振り返りつつ、果たすべき使命について真剣に唱題を重ねました。その中で、“アフリカのメンタルヘルスケアの基盤を確立する”という自身の原点ともいうべき誓いに立ち返れたのです。
 
 不思議にもその直後の2009年、メンタルヘルス対策の促進などに取り組む米国の団体と共に、西アフリカのリベリアで、精神疾患に対応できる看護師を育てる新たなプロジェクトを開始することになりました。
 
 14年のエボラ出血熱の流行時には、疫病が猛威を振るう中、看護師と共に現場の最前線へ。最愛の家族を失った人々の精神的なケアはもちろん、感染者や回復者、医療従事者に対する社会的差別をなくすため、エボラウイルスに関する正しい知識の普及にも努めました。それは文字通り命がけの戦いでした。同志との絆、池田先生との誓いがあったからこそ、やり抜くことができたと実感します。
 
 定年を迎えた今、報恩感謝を胸に、ウガンダ広布に生涯をささげる思いで後継者の育成に取り組んでいきます。  

関西ワールド総会で手を上げて応えるフローレンス・バインガナさん(14日、奈良国際友好会館で)

関西ワールド総会で手を上げて応えるフローレンス・バインガナさん(14日、奈良国際友好会館で)