〈座談会〉 4・28「石川の日」「富山の日」50周年 深き誓願で不屈の勇進2024年4月25日

  • 立宗の心は「全人類を幸福に」
  •  
  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、津田女性部副書記長、西方青年部長、梁島男子部長

 西方 4月28日は、「立宗の日」です。日蓮大聖人は、末法万年尽未来際にわたり、一切衆生を救済する「南無妙法蓮華経」の題目を、この日、ただお一人唱え始められました。

 原田 池田先生は、「『立宗の心』――それは“全人類を幸福に”との御本仏の誓願の一念です」と語られました。大聖人は、「少々の難はかずしらず、大事の難四度なり」(新70・全200)と、命に及ぶ大難を勝ち越えられて、大慈悲で妙法を弘めてくださったのです。

 永石 御本仏に直結し、御聖訓通りの難を受け切りながら、世界広宣流布を成し遂げてきたのが、創価三代の師弟であり、学会にこそ、この仏の誓願が脈打っています。

 津田 1951年の4月28日には、立宗700年記念事業として、戸田先生が発願し進められた学会版の御書全集が発刊されました。この未聞の大事業を陰で支え奮闘されたのが、池田先生です。

 梁島 2021年11月18日には、池田先生にご監修いただき、大聖人の御聖誕800年の慶祝の意義を込めた『日蓮大聖人御書全集 新版』が発刊されました。今、世界中の友が喜々として御書を学び、蘇生と歓喜のドラマが巻き起こっています。

 原田 学会は「御書根本」「大聖人直結」を貫いたからこそ、世界宗教へと飛翔を遂げました。先生は、「御金言/符合のままの/学会と/祈り開けや/全てを勝利に」と詠まれました。御書を心肝に染め、「法華経の命を継ぐ」との自覚も深く、一層、力強く凱歌へ前進していきましょう。

不屈の心で進む北陸の友。県内の各会館を中継で結び開催された石川の幹部会

不屈の心で進む北陸の友。県内の各会館を中継で結び開催された石川の幹部会

毅然と蘇生の歩み

 西方 28日は「石川の日」「富山の日」制定から50周年の佳節でもあります。

 原田 石川・富山の皆さんは、能登半島地震からの復旧・復興へ、大変なご苦労を重ねながら粘り強く歩みを進めておられます。21日には石川で、被災後、初の幹部会が、北陸研修道場を中心に開催されました。

 永石 参加者入場時は、北陸音楽隊が歓迎演奏で盛大に迎えてくれました。館内には宮城、福島、岩手など、同志からの寄せ書きが掲げられていました。先生が贈られた「能登の友/断固まけるな/三世まで/長者と賢者の/誇りわすれず」とのお歌が刻まれた額絵の前で写真撮影していた女性部の方は、「こんなに笑顔で撮ったのは久しぶり」と、涙ぐみながら語っていました。

 原田 輪島市の支部長の活動報告には胸を打たれました。信心で大病を乗り越えた直後に、今回の被災。輪島塗りの仕上げを担う蒔絵師として活躍する支部長は、自宅兼工房が傾く被害を受けました。集会所に身を寄せる中、支部女性部長の夫人は炊き出し等に率先。現在は工房も再開しました。広布の会場の自宅を、一日も早く皆さんが集えるようにと修繕し、先日、御本尊をご安置できたのです。

 津田 能登では2007年にも、大規模な地震がありました。その際、池田先生は「災い来るとも、変じて幸いとならん」(新1321・全979)との御聖訓を引かれ、「空飛ぶ者の王たる大鷲の如く力強く復興されゆくことを、私たちは真剣に祈り続けていきたい」と、全精魂の励ましを送ってくださいました。

 永石 いまだに一部の地域では断水状態が続いています。避難生活を余儀なくされている方も多いです。そうした苦境の中でも、皆さんは、毅然と蘇生の歩みを開始されています。

 原田 24日には富山でも総会が行われます。先生は、信頼深き富山の友に、「生涯、妙法を胸に、大勝利の人生を」と語ってこられました。引き続き一日も早い復旧・復興を祈り、真心からの題目を送ってまいりたいと思います。

 西方 現地では男子部のリーダーも、家庭訪問に徹し、一人一人を励ましています。今まで会えなかったメンバーとも顔を合わせることができ、「絶対に負けず、頑張ろう」と、勇気の言葉を送り続けています。

 梁島 石川県珠洲市で、浴場兼宿泊施設を営む男子部本部長は、地震で施設が倒壊。絶望のさなか、がれきの下から源泉が湧き出ているのが分かり、災害支援の関係者からも宿泊の問い合わせが相次いだことから、一念発起。施設の常連の方への感謝を込め、地域の皆さんに少しでも元気と癒やしをと、営業を再開。復興に燃えています。

 津田 北陸の友は、「『心の財』だけは絶対に壊されません」「すべてを断固と『変毒為薬』できるのが、この仏法であり、信心であります」との先生のお言葉の通り、不屈の前進を続けています。

新たな友情を拡大

 永石 池田先生は、「石川の日」「富山の日」の淵源である、1974年4月28日の「北陸広布20周年記念総会」に出席。開会前から、寸暇を惜しんで、功労の同志や運営役員の青年を励ましてくださいました。北陸の皆さんにとって不滅の原点の日です。

 原田 総会で先生は、「立宗の日」の意義に触れ、「人間の生命に『仏』が具わり、“本尊”であると説く、この仏法の哲理こそ、生命尊厳の確固不動の基盤であり、平和思想、人間主義の根源といってよい」と語られました。万人成仏の大法である日蓮仏法を、日本中、世界中へ――これが、北陸の地で宣言された師の熱願です。池田門下の私たちは、わが使命の場で、妙法を、あの友、この友へ勇敢に語ってまいりたい。

 梁島 先生は、石川で「誓」、富山で「師弟不二」と揮毫してくださいました。今、不二の誓願の北陸の青年も、勇ましく立ち上がっています。

 原田 池田先生はかつて、長編詩に「世界の石川」とつづられました。また、富山の同志には一貫して「青年こそ宝。青年こそ希望」と示されました。さあ私たちも、決然と立ち上がった北陸の同志と共に、世界広布の祈りと青年への励ましを絶やさず、2030年へ、新たな友情と絆を広げていきましょう。