〈第2回本部幹部会・関西総会〉 海外活動体験 インド創価学会 ジャヤ・ラオ副婦人部長(要旨)2024年4月23日

  • 唱題根本に事業の危機を克服

 一、私が夫の知人から初めて仏法の話を聞いたのは1999年、1人目の子どもを授かった直後に、夫の事業が破綻した時でした。「必ず幸せになれる」との話を聞いても、理系の大学出身だった私は、その理論的な根拠を全て知りたいと、当初は半信半疑でした。
 
 しかし、「百聞は一見に如かず」です。初めて参加した座談会でメンバーの幸せそうな笑顔と温かさに心引かれ、夫と共に学会に入会することができました(拍手)。
 
 それでも最初は学会活動には消極的でした。当時はアパレル関係の事業を始めたばかりで、時間的にも精神的にも余裕がなく、言い訳をつけては、さまざまな誘いを断っていました。しかし、そんな私をブロックの白ゆり長は決して見捨てませんでした。
 
 ある日、彼女から“家庭訪問に行きたい”と連絡がありました。いつも断ってばかりだったので、“15分だけなら”と、しぶしぶ了承しました。
 
 約束した日は暑いインドの暑い夏、しかも午後3時でした。この猛暑では、さすがに来ないだろうと思っていましたが、白ゆり長は時間きっかりにわが家を訪問しました。
 
 2人で勤行をし、少し題目を唱え、機関誌で池田先生の指導を学ぶと、彼女は約束通り15分で帰っていきました。どんな話をしたか、ほとんど覚えていません。しかし、彼女の温かさ、信心への確信、そして全く先入観のない思いやりに満ちた行動は、私の心に深く刻まれました。この日から時間を見つけては題目をあげ、学会活動にも地道に取り組むようになりました。
 
 一、信心の歯車が回転すると、仕事も好転し始めました。
 
 インド伝統の手織り機の技法や独特の刺しゅうを施した製品が好評となり、ミシン2台から始めた事業は、やがて工場を新設するまでに。アメリカやヨーロッパ各国にも製品を輸出できるまでになりました。
 
 しかし、地区婦人部長をしていた時、順調だった事業が突然のトラブルに見舞われました。友人の紹介で始めたアメリカのブランドとの提携が、友人の会社の倒産で頓挫してしまったのです。多額の資金を投入した新規事業だっただけに、全てを失う恐怖と不安に襲われました。
 
 当初は友人への怒りと不信を拭うことができませんでしたが、御本尊に向かうと心が落ち着き、“彼にも何か事情があったに違いない”と考えられるようになりました。池田先生のご指導を学び、“この試練は私に御本尊の偉大さを分からせるためにあるのだ”と気付くと、友人の幸福を心の底から祈れるようになりました。
 
 時間を忘れて深夜まで感謝と決意の題目をあげきった翌朝、驚くべきことが起きました。アメリカのブランドから直接連絡があり、新たな注文書を送るので確認してほしいと言うのです。
 
 突然のことで理解が追いつきませんでしたが、翌日には確かに新たな注文書が届きました。そこには、計画通り事業を継続できるだけでなく、当初の4倍という大幅な増額での受注が記されていたのです。
 
 この体験は、私の信心の原点となりました。夫を襲った白血病や脳卒中など度重なる大病も、家族で支え合い、題目で乗り越えてきました。当時は幼かった娘も父の回復を祈ってくれただけでなく、私の母にまで勤行のやり方を教え、一緒にたくさん題目を唱えてくれました。
 
 今、夫は全て変毒為薬して元気に社会復帰を果たし、歓喜の折伏に取り組んでいます(拍手)。

世界広布の使命に燃えて!――海外17カ国・地域の代表が集った第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)

世界広布の使命に燃えて!――海外17カ国・地域の代表が集った第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)

 一、広宣流布のために戦えること――これ以上の喜びはありません。こう確信すればするほど、自身を取り巻く環境も、全てが歓喜に満ちあふれていくことを実感しています。
 
 2007年、私が支部婦人部長の任命を受けた地域は、あまりにも広大でしたが、隅々にまで足を運び、一人また一人と歓喜を共有していきました。その支部がやがて本部となり、圏となり、今や3圏にまで発展しています(拍手)。
 
 全国副婦人部長の任命をいただいた現在は、インド中の全同志の幸福と勝利のため、創価の輝く太陽として人々の希望と勇気の光となることを決意しています。
 
 そのためにも私自身、もっと力をつけたいと思い、2017年には事業を一段落させて大学院に進学。昨年、博士号を取得することができました。
 
 現在は、インド創価学会が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)の啓発活動の責任者も務め、日蓮仏法の人間主義の哲学を根本に誰も取り残さない持続可能な世界の構築にも全力で取り組んでいます。
 
 一、学会創立100周年の2030年へ、私たちインド創価学会は「会員100万人の達成」という大きな目標を掲げて前進しています。
 
 池田先生の21世紀のビジョンは「女性の世紀」「生命の世紀」です。私たちは、どこまでも永遠の師匠である先生と共に、あらゆる人々が幸福の大道を歩み抜く新時代のために、勇敢に戦っていきます(拍手)。