〈社説〉 2024・4・20 きょう本紙創刊記念日2024年4月20日

師弟の魂、人間主義の心を世界に

 「学会もいつか、なるべく早い時期に新聞をもたなければいけない。大作、よく考えておいてくれ」――聖教新聞は1950年(昭和25年)8月24日、戸田先生と池田先生の師弟の語らいを原点とし、翌51年(同26年)4月20日に創刊された。きょうで、73周年を迎える。
 
 広布への師弟共戦で出発した聖教新聞は、悩める友には励ましと希望を送り、民衆の幸福を阻む邪悪とは火を吐くような言論で戦う、「人間の機関紙」として広く愛読されてきた。全ての読者、“聖教城”の発展を支える皆さまに、心から感謝申し上げたい。
 
 過日、台湾の識者に本紙への期待を聞くと、「池田博士が逝去された今、仏法を基調とする博士の『人間主義』の思想を、より多くの人に広めるという点において、聖教新聞の果たすべき役割が大きくなっている」と語っていた。
 
 本紙はこれまで、時代や読者のニーズを見据えつつ、読みやすく充実した内容の紙面づくりを目指してきた。今月16日付からは、カラー紙面を拡充し、池田先生の思想や広布史を深く学ぶ新企画などをスタート。聖教電子版でも青年世代に向けた新たな企画を立ち上げた。電子版へのアクセスは今月、新たにアフリカのブルンジ共和国が加わり、223カ国・地域となった。
 
 かつて、池田先生は「仏は文字に依って衆生を度し給うなり」(新762・全153)、「文字変じてまた仏の御意となる」(新663・全469)との御文を拝しつつ、「『聖教新聞』の拡大は、即、仏縁の拡大であり、広宣流布への大折伏の意義があることを、知っていただきたい」と語った。
 
 埼玉県在住のある友人読者は、もともと、新聞は“無機質”に情報を伝える媒体との認識だった。しかし、本紙を初めて手に取ると、温かい気持ちになる写真や、ページごとに使い分けられたフォント・色使いに親近感が湧き、記事を読み込むように。その中で、池田先生の言葉に触れ、学会への理解も深めていった。今では、お気に入りの記事を周囲の人に喜んで紹介するようになったという。
 
 時代の変化に合わせて紙面の体裁が変わっても、本紙に脈打つ師弟の心、人間主義の精神は決して変わらない。無限の勇気と希望の源泉となり、人々に仏縁を広げる最初の一歩となる紙面づくりに、全力で取り組むことを誓う。