名字の言 私にできる未来アクション2024年4月8日

 核兵器や気候危機の問題解決を目指し、先月、東京・国立競技場で行われた「未来アクションフェス」。同フェスの実行委員会が行った「青年意識調査」では、約12万人が回答を寄せた▼持続可能な未来を築くために、いかなる行動が大切か――SGIユースも、各地で対話やディスカッションを活発に繰り広げた。都内のある地域では“私にできる未来アクション”として、「ドアを閉める」との意見に注目が集まった。エネルギー消費に焦点を当てたものだ▼経済産業省は「無理のない省エネ節約」として、適度な換気を促しつつ、ドア・窓の開閉の回数を抑えることを推奨する。また、省エネ行動の一つとして、設定温度20度の暖房の利用を、1時間短縮することを挙げている。それが年間で19・9キログラムの二酸化炭素削減につながるという▼「地球的課題への対策」と聞くと、話の大きさに、個人の手には負えないと敬遠してしまいがち。しかし、普段の小さな行動が積み重なり、その輪が広がれば、地球的課題解決への大きな力となる▼未来アクションフェスはゴールではなく、参加者に行動の変革を促す“最初の一歩”。大切なのは、“次の一歩”を踏み出すこと。行動する青年の連帯を広げよう。(積)