名字の言 台湾地震――被災された方々の無事安穏を祈る2024年4月7日

 英語の「ground」には「大地」とともに「立脚点」との意味もある。地震は大地だけでなく、人々がよって立つ「人生観」をも揺るがす▼1999年9月、2400人以上が犠牲となった台湾大地震が起きた。この折、池田先生は「我此土安穏 天人常充満」と揮毫した色紙を台湾SGIの友に贈った▼それは法華経寿量品の一節で「仏が住む国土は安穏であり、常に天界人界の衆生で満ちている」との意。脇書には「台湾乃同志の方々の御健康と安穏を祈りつつ」と書かれていた▼師の励ましに同志は奮い立った。変毒為薬を誓い、“愛する郷土に安穏の天地を築くのだ”と復旧活動に奔走。その後は社会貢献活動にも力を注いだ。被災地で復興音楽祭を開催したほか、離島・山間部での教育支援、学校・会館での各種展示会などを実施。今や、模範の優良団体として各界から信頼を集める▼今月3日、99年以来“最大規模”とされる地震が、台湾東部沖を震源に発生。現在も懸命な救援活動が続いている。信仰という確かな人生観を持つ人は断じて負けない。今再び試練に立ち向かう同志に思いをはせつつ、被災された全ての方々の無事安穏、被災地の一日も早い復旧を強盛に祈り抜いていきたい。(藍)