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池田先生の海外学術講演50周年2024年4月1日

講演を行う池田先生。海外の大学・学術機関で初の講演となった(1974年4月1日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で)

講演を行う池田先生。海外の大学・学術機関で初の講演となった(1974年4月1日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で)

 50年前の1974年4月1日、池田大作先生はアメリカの名門・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、「21世紀への提言」と題して講演した。同講演が、池田先生が海外の大学・学術機関で行った全32回の中で初の学術講演である。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校で「小我から大我」へ生き方の転換を訴える

 1974年当時、アメリカをはじめとする資本主義の国々では、大量生産・大量消費の経済に行き詰まりが見え、ベトナム戦争をはじめとする国際紛争・対立が社会に暗い影を落としていた。若者たちは渇いた心を満たす新たな哲学を求めていた。
 
 74年4月1日午後、UCLAのディクソン講堂は約600人の教授・学生らで埋め尽くされた。
 
 池田先生は冒頭、「共に未来を語り合う友人として話をさせていただきます」と述べ、スピーチを始めた。
 
 イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビー博士との対談に触れつつ、物質主義と精神主義を、より高い次元で調和する第三の「生命の道」を強調。“21世紀は、生命というものの本源に、光が当てられる世紀である”と展望した。
 
 その上で、「小我から大我」への生き方の転換を訴え、「生死不二」などの仏法の原理を基に、これからの世界が進むべき方向を提示した。講演が終わると万雷の拍手が起こり、池田先生のもとには握手を求める学生が殺到した。聴講した識者からも「人類の未来開拓へ、根本的な道標を示した、重要な意義をもつ」(ネイサン・サビラ教授)などの反響が寄せられた。
 
 その後も、先生はイデオロギーや文明の壁を越えて、ソ連、中国、メキシコ、ブルガリア、フランス、インド、トルコ、ブラジル、イタリアなどで学術講演を重ねた。
 
 中国・復旦大学の王栄華元党委副書記は、先生の講演について「人類の発展のために重要な意義をもつ」と賛辞を寄せ、米デューイ協会元会長のジム・ガリソン博士は、「講演の一つ一つが異なる文明間の対話の形をとっている」とたたえた。
 
 テクノロジー(科学技術)の世紀を超えて、生命尊厳の人間性の世紀へ――UCLAから始まった池田先生の呼びかけは、複雑性を増す現代世界で、一層輝きを増している。