〈座談会〉 慈悲の看護の実践者「白樺会」 「生命尊厳の世紀」の太陽と輝く2024年3月21日

  • 学会活動には“健康になる要素”
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  • 〈出席者〉原田会長、永石女性部長、齋藤白樺会委員長、松岡白樺会書記長、西方青年部長

 原田 「新生の春」「躍動の春」――創価学園と創価大学でも晴れやかに卒業式が行われ、後継の若人が新たな出発を切りました。
  
 西方 沖縄では、2万人の地涌の友が集い、「OKINAWA未来祭」を盛大に開催しました。愛する沖縄から“平和の心”を広げようと、世代や立場を超え、共に歌い舞う、大歓喜のステージになりました。
  
 永石 きょう21日は、「生命尊厳の世紀」の太陽と輝く、女性部の看護者の集いである「白樺会の日」です。本年は、池田先生が「白樺」と命名して55年の節を刻みます。
  
 原田 厳しい環境にあっても、強く美しく、凜として立つ「白樺の木」の清楚で気品あるたたずまいが、「抜苦与楽」の看護に従事する女性たちに重なると考えられ、先生は「白樺」との名称にされました。
  
 齋藤 先生ご夫妻は1986年(昭和61年)3月21日、白樺の集いに出席してくださいました。その際、先生から「生命を/こよなく愛し/慈しむ/あゝ白樺の/悲母に幸あれ」との和歌を頂戴しました。この日が「白樺会の日」として、師弟誓願の新たな出発の日となっています。
  
 松岡 小説『新・人間革命』第14巻「使命」の章で先生は、“慈悲の看護の実践者”の白樺の使命を教えてくださり、「一人の生命を守り、慈しむ心は、そのまま、強き“平和の心”となる」と強調されています。
  
 永石 白樺の皆さんの励ましによって、どれだけ多くの方が生命を癒やされ、生きる勇気をもらってきたか計り知れません。
  
 原田 「白樺の皆さん方の真剣勝負の一日また一日が、どれほど大変であるか」「一切の労苦が無量無辺の大功徳となり、皆さん方の心の宝となっていくのであります。これは大聖人の絶対のお約束です」と先生は言われています。尊き献身に深く感謝申し上げます。
  
 齋藤 私たちは師匠への感謝を胸に、学会創立100周年を目指して日々、目の前の一人に尽くし、生命尊厳の仏法の心をさらに広げていく決意です。

今日も患者の元へ

 原田 現代は医療の進歩により、専門性の高い看護も求められ、分野によっては専門看護師・認定看護師が誕生していますね。
  
 松岡 あるメンバーは、看護師2年目に人工肛門に悩む患者さんと出会い、皮膚・排泄ケアの認定看護師に。能登半島地震を受け、現在は輪島で支援活動を行っています。
  
 齋藤 停電の影響で、寝たきりの方がエアマットを使えない中、これまで磨いてきた技術と経験を生かし、多くの方の床ずれを改善。「先が見えない不安と戦う被災者に、懸命に励ましを送っています」と語っていました。
  
 松岡 在宅医療の拡大に伴い、訪問看護師の需要も高まっています。“絶対に孤独にさせない”と祈り、訪問し続ける。希望を見いだせるまで諦めない――そんな思いで、今日も患者さんの元へ向かう白樺の友が全国にたくさんいます。
  
 永石 20日付聖教の体験記事も、福岡の訪問看護師さんでした。感動しました。
  
 松岡 私たちはどんな時も、「わが使命として/病める人/心の傷ついている人を/どうか 励ましていただきたい」との先生の指導を抱き締め、看護の道を歩んできました。これからも励まし合い、切磋琢磨しながら、妙法の看護者として成長してまいります。 

「がん検診」の受診

 西方 15日は「世界睡眠デー」でした。睡眠は健康維持に不可欠です。忙しい時も、適正な睡眠時間の確保を心がけたいと思います。
  
 齋藤 本年2月に厚労省が発表した「健康づくりのための睡眠ガイド」によると、高齢者の方は「床の上にいる時間」が8時間を超えないよう、「睡眠の質」を上げることが重要といいます(詳細は別表)。
  
 西方 聖教連載の「危機の時代を生きる」の中ではドクター部の方が、「学会活動には、“健康になるための要素”が詰まっている」と強調されていましたね。
  
 永石 例えば友のために一軒一軒、地道に歩けば、ウオーキングと同じ効果がある。座談会のように皆で1カ所に集まって会話を楽しみ、周囲の人に感謝を伝える。誰かのために行動し、その人と心を通わせ、絆を強めることは、健康に良いと言っていました。
  
 原田 御聖訓に「人のいろをませば我がいろまし、人の力をませば我がちからまさり、人のいのちをのぶれば我がいのちののぶなり」(新2150※新規収録)とあります。これは、妙法の偉大な功力を述べられた一節です。人のために行動したことで、自分も元気になる――多くの方が、学会活動の中で実感していることだと思います。
  
 西方 先生は、「貢献の行動こそ健康の源泉だ。人のために祈り動けば、自身が守られる。学会活動は自他共に生命の光と力を増し、更賜寿命の究極の善根となる。色心に積み上げた福運は絶対に壊れない」と教えてくださっています。
  
 原田 「声を出す」「頭を使う」「体を動かす」――広布の実践が、いかに素晴らしいか。一切無駄はありません。聡明に健康のリズムを整え、「3・16」から「4・2」そして「5・3」へと、いよいよはつらつと前進していきましょう!
  
 松岡 最後に、「がん検診」についてです。がんは2人に1人がかかる時代ですが、「早期発見」「早期治療」によって、治る可能性もぐっと高まります。
  
 永石 日蓮大聖人は富木尼御前に繰り返し、善医の治療を受けるよう勧められ、「いそぎいそぎ御対治あるべし」(新1308・全986)と仰せです。
  
 齋藤 国が推奨する「胃・大腸・肺・乳・子宮頸」の五つの「がん検診」は、住民票がある自治体で、無料または少額で受けられます。例えば職場検診のない専業主婦の方は、誕生日や結婚記念日など、覚えやすい日の前後に受診し、習慣化するのをお勧めします。大切な自分の健康を守るため、しっかり受診しましょう。