創価大学(第50回)・創価女子短期大学(第38回)で卒業式2024年3月19日

  • 地球憲章インタナショナルのビレラ事務局長が祝辞 世界平和と社会貢献のリーダーに

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 創価大学の第50回卒業式、創価女子短期大学の第38回卒業式が18日午後、東京・八王子市の創大池田記念講堂で盛大に挙行された。来賓として出席した地球憲章インタナショナルのミリアン・ビレラ事務局長が祝辞を述べ、創大最高顧問の原田会長が、新たな旅立ちを迎えた卒業生の前途を祝福した。

私たちの手で断じて平和の世紀を!――創価大学・女子短大の卒業式で、学生の代表が新出発への決意を力強く。一生涯、向学の志を貫くことを誓い合った(創大池田記念講堂で)

私たちの手で断じて平和の世紀を!――創価大学・女子短大の卒業式で、学生の代表が新出発への決意を力強く。一生涯、向学の志を貫くことを誓い合った(創大池田記念講堂で)

 ウメやモモの薄紅色の花が彩りを添える丹木の丘のキャンパスに、門出を迎えた俊英たちの笑顔が咲き薫っていた。1975年3月に創価大学から初の卒業生が巣立って以来、今回の卒業式で意義深き50回目の節を刻んだ。

 第1回卒業式の席上、創立者・池田大作先生は訴えた。“生涯、創価大学の一会(連帯)は「儼然として未だ散らず」の心で生き抜こう”

 それぞれの天地に羽ばたく卒業生。その胸には、キャンパスで築いた友情や誓いが、生涯、色あせることなく輝き続ける。

瞳を輝かせる卒業生

瞳を輝かせる卒業生

 晴れの卒業を迎えた創大50期生・短大38期生の学生生活は、決して平坦なものではなかった。感染症の拡大に伴い、2020年4月に予定されていた入学式は中止に。授業が全てオンラインで実施され、キャンパスへの立ち入りは原則禁止となった。皆が先の見えない不安に襲われた。

 そうした苦難の日々が、学生たちの不屈の心を鍛えた。昨年11月に池田先生の訃報に接した時も、学生たちは前を向いた。

 ある卒業生が教えてくれた。「池田先生がずっと見守り、励まし続けてくださっていたことを改めて実感し、自身の成長で恩に報いたいとの思いがあふれてきました。今こそ創価の学びやで培った“負けじ魂”の真価が問われる時だと、使命の自覚を新たにしました」

キャンパスでの宝の日々を胸に、世界から集った友と未来へ

キャンパスでの宝の日々を胸に、世界から集った友と未来へ

 本年度も創大生・短大生は、苦境を“新たな歴史を開く原動力”に変えて、価値創造の使命の道を歩んできた。

 創大では、日本学生経済ゼミナール関東部会での最優秀賞をはじめ、各種ビジネスコンテストで学生が活躍。外務省専門職員採用試験で、42年ぶりに4人(卒業生含む)が合格した。駅伝部が箱根駅伝で5年連続のシード権を獲得し、硬式野球部は全国大会に出場するなど、クラブ団体の奮闘も光った。

 短大では、各種資格試験で数多くの合格者が誕生。学生が立案した事業提案が東京都の予算として計上されるなど、輝かしい歴史を築いた。

輝く笑顔が勝利の証し――2年間の多彩な青春劇を刻んだ仲間と共に(創価女子短期大学で)

輝く笑顔が勝利の証し――2年間の多彩な青春劇を刻んだ仲間と共に(創価女子短期大学で)

 式典では、池田先生が愛した短大歌「誉れの青春」と「創大学生歌」の合唱が響いた。卒業生の歌声に、一段と力がこもる。

 かつて先生は限りない期待をつづった。「創価の学友よ! 不二の同窓よ! 貢献と勝利の人生を、威風も堂々と飾っていってくれ給え! 永遠に私と一緒に!」

 池田先生と結んだ心の絆があれば、破れない壁はない!――“出藍の誉れの旗手”として、新たな使命の舞台に躍り出ていく卒業生の瞳には、何ものにも揺るがない不屈の信念が燃えていた。

卒業生の門出を祝うように咲き薫るユキヤナギ

卒業生の門出を祝うように咲き薫るユキヤナギ

 式典では、水元短大学長の開式の辞に続き、卒業生の代表に学位記、修了証書が授与。本年度は大学院博士後期課程10人に「博士」、法科大学院の修了者11人に「法務博士(専門職)」、大学院博士前期・修士課程の122人に「修士」、教職大学院の修了者13人に「教職修士(専門職)」、学部の1488人と通信教育部の463人に「学士」、短大の84人に「短期大学士」、別科の21人に修了証書が授与された。

共に励まし合い、向学の青春二歳を歩んだ短大生が学位記を手に笑顔で。“姉妹”の絆も深く、希望の未来へ羽ばたく(創価女子短期大学で)

共に励まし合い、向学の青春二歳を歩んだ短大生が学位記を手に笑顔で。“姉妹”の絆も深く、希望の未来へ羽ばたく(創価女子短期大学で)

 さらに、創大大学院のダブル・ディグリープログラムの修了者に、スペイン・バリャドリード大学大学院の「修士」、創大文学部のダブル・ディグリーコースの修了者に、中国・北京語言大学と英バッキンガム大学の「学士」が贈られた。

 次いで、田代創大理事長が各賞を授与。創大の山﨑光一さん、荒井花菜さん、短大の山下桃佳さんが「創立者賞」を受賞した。

世界30カ国・地域から集った留学生が誇らかに(創価大学で)

世界30カ国・地域から集った留学生が誇らかに(創価大学で)

 創大卒業委員長の齊藤直輝さん・中玉利美紀さん、短大の山下さんが報恩の人生を歩み抜く決意を語った。

 鈴木創大学長は、いかなる試練にも、たくましく応戦する「価値創造の世界市民」に成長をと強調。

 地球憲章インタナショナルのミリアン・ビレラ事務局長が、公正で平和な世界の実現へ、社会変革に寄与しゆくリーダーにと祝辞を述べた。

 創大最高顧問の原田会長は、迫害の嵐にあっても正義の闘争を貫いた池田先生の不屈の歩みに言及。世界一の創立者の元で学んだ誇りも高く、断じて負けない人生をと語った。

 この日、ビレラ事務局長に「創大最高栄誉賞」「創価友誼之証」が贈られた。また、創大の名誉教授称号が田中亮平、武澎東、李燕、守屋三千代、高野久美子、伊藤眞人、山本修一、中嶋一行、渡辺一弘、西原祥子の各氏に授与された。